以下の場合、サロダ100mgを絶対に服用しないでください。
・妊婦または妊娠している可能性のある人: 催奇形性(サリドマイド胎芽病)が認められています。
・安全管理手順を遵守できない人
・サロダ100mgの成分に対し過敏症の既往歴のある人
【警告】
・サロダ100mgはヒトにおいて催奇形性(サリドマイド胎芽病:無肢症、海豹肢症、奇肢症などの四肢奇形、心臓疾患、消化器系の閉塞などの内臓障害など)が確認されており、妊娠期間中の服用は重篤な胎児奇形または流産・死産を起こす可能性があるため、妊婦または妊娠している可能性のある人は絶対に服用しないでください。
・サロダ100mgの胎児への曝露を避けるため、サロダ100mgの使用については、安全管理手順が定められているので、関係企業、医師、薬剤師などの医療関係者、服用者やその家族などすべての関係者が手順を遵守すること。
・妊娠する可能性のある人が服用する際は、服用開始前に妊娠検査を行ない、陰性であることを確認したうえで服用を開始してください。
また服用開始予定4週間前から服用終了4週間後まで、性交渉を行なう場合はパートナーと共にきわめて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)させ、避妊を遵守しえいることを充分に確認するとともに、定期的に妊娠検査を行なってください。
またサロダ100mgの服用中に妊娠が疑われる場合には、ただちに服用を中止し、医師などに連絡してください。
・サロダ100mgは静液中に移行することから、男性患者が服用する際は、服用開始から服用終了4週間後まで、性交渉を行なう場合はきわめて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)させ、避妊を遵守していることを充分に確認してください。
またこの期間中は妊婦との性交渉は行なわないでください。
・サロダ100mgの服用は、緊急時に充分対応できる医療施設において、充分な知識・経験を持つ医師のもとで、サロダ100mgの服用が適切と判断される人のみが服用してください。
また、治療開始に先立ち、服用者またはその家族などに有効性および危険性(胎児への曝露の危険性を含む)を充分に説明し、納得してから服用を開始してください。
・深部静脈血栓症を引き起こすおそれがあるので、観察を充分に行ないながら慎重に服用してください。
異常が認められた場合はただちに服用を中止し、適切な処置を行なってください。
【慎重服用】
・深部静脈血栓症のリスクを有する人: サロダ100mgにより症状が発現、増悪することがあります。
・HIVに感染している人: サロダ100mgによりHIVウイルスが増加することがあります。
【重要な基本的注意】
・サロダ100mgには催奇形性(サリドマイド胎芽病)があるので、妊娠する可能性のある人が服用する際は、少なくとも服用開始予定の4週間前、2週間前および服用直前に妊娠検査を実施し、検査結果が陰性であることを確認後に服用を開始してください。
また妊娠していないことを定期的に確認するために、間隔が4週間を超えないように妊娠検査を実施してください。
・サロダ100mgの安全管理を確実に実施するため、1回の最大服用量は12週間分を超えないものとします。
・サロダ100mgの服用開始から服用終了4週間後までは、精子・精液の提供をしないでください。
・サロダ100mgの抗血管新生作用が創傷の治癒を阻害する可能性があることから、外科手術などを実施した場合、適切な期間サロダ100mgの服用を中止してください。
・傾眠、眠気、めまい、徐脈、起立性低血圧が起こることがあるので、サロダ100mgの服用中は自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事しないように注意してください。
【効能・効果に関連する使用上の注意】
・サロダ100mgによる治療は少なくとも1つの標準的な治療が無効または治療後に再発した人を対象とし、サロダ100mg以外の治療の実施についても慎重に検討した上で、サロダ100mgの服用を開始してください。
【用法・用量に関連する使用上の注意】
・サロダ100mgの服用は1日1回100mgより開始し、効果不充分な場合には4週間間隔で100mgずつ漸増してください。
・サロダ100mgを16週間を超えて服用した場合の有効性・安全性のデータは限られているため、16週間を超えて服用を継続する場合には、服用を継続することのリスク・ベネフィットを考慮して、慎重に判断してください。
・サロダ100mgの用量を調整する場合には、国内臨床試験で使用された下記の減量・休薬、中止基準を考慮してください。
●服用量100mgの場合
休薬:Grade2の非血液毒性またはGrade3の血液毒性が認められた場合。
中止:深部静脈血栓症、Grade4の血液毒性またはGrade3以上の非血液毒性
●服用量200mg以上の場合
減量:Grade2の非血液毒性またはGrade3の血液毒性が認められた場合、100mg減量します。減量後1週間で症状の回復または軽快が見られない場合、さらに100mg減量します。
中止:深部静脈血栓症、Grade4の血液毒性またはGrade3以上の非血液毒性
一般に高齢者では生理機能が低下しているため、状態を観察しながら服用してください。
乳汁中への移行が報告されているので、授乳中の人が服用する場合は授乳を中止してください。なお服用終了4週間後までは授乳は避けてください。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。