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2012-06-17
ソース(記事原文):MENAFN医学誌
アラブ首長国連邦- 糖尿病男性患者のもう1つの治療選択肢
MENAFN医学誌(2012年6月17日)― ハリージ・タイムズ(Khaleej Times英字新聞)
糖尿病男性患者は病態コントロールをより効果的に行う一助となるテストステロン補充療法という代替療法に直ちに期待することができる。
ただし、この治療は血液検査でテストステロン値が低いと診断された患者にしか処方されない。
ライフライン病院(Lifeline Hospital)泌尿器科専門医マナフ・エル・ハシミ(Manaf El Hashimi)博士によれば、糖尿病患者はテストステロン値が低い可能性が高く、その逆もまたしかりである。
2009年の国際糖尿病学会(IDF)による研究では「2型糖尿病男性患者の3分の1はテストステロン値が低いこと」が示された。
エル・ハシミ氏は「テストステロン値は年齢とともに低下し、それが肥満やインスリン抵抗性を増大させるような変化の原因となり、いわゆる糖尿病前症の段階となる。肥満自体もテストステロン値を低下させるような変化を引き起こす。つまり、低テストステロン値は肥満と糖尿病につながり、肥満と糖尿病自体はテストステロン値を引き下げる」と説明した。
同氏によれば、低テストステロン値の患者は、肥満と糖尿病になるリスクが2倍以上高まり、高血圧と高脂血症になるリスクは2倍未満増加する。
「肥満かつ高血圧の糖尿病患者はテストステロン値を検査する必要があるが、どの医師もその点を見落としがちである。数値が低ければそれを治療することで病態をコントロールし、さらなる合併症も予防できる」と同氏は述べている。
2009年に男性病学会誌(Journal of Andrology)に掲載された研究では、糖尿病に対する運動および食事制限を行った場合、病態管理の成功率はわずか40%であることが示された。一方、これらにテストステロン補充療法を追加すると、成功率は87.5%に急上昇した。
エル・ハシミ氏が2011年に実施された別の試験を引用し指摘したところでは、糖尿病患者にテストステロン治療を行わないと死亡率は最高20%だが、治療することでわずか9%になる。
これらの研究結果にもかかわらず、国内の医師らはこの治療法を知らず、患者に対しテストステロン検査を勧めることもしない。また、医師らは国内で利用可能な薬剤タイプについても知らない。
国内で流通しているテストステロンの剤形には多種類あり、厳しく規制されている。具体的には筋肉内注射、ゲルまたはパッチ、経口カプセル剤などがある。なお、前立腺癌患者にはテストステロン治療は望ましくない。
ライフライン病院では、テストステロン検査の候補者となるのかどうか明確にするため、特性が適合した患者に対し、身体的・心理的・性的健康に関する質問表を施行し始めた。エル・ハシミ氏は「この方法は特異度があまり高くないものの、感度は極めて高いので候補者の発見につながる。(臨床的に)100%の診断は不可能であるため、血液検査が必要になる」としている。
国際糖尿病連合(IDF)2010アトラス(Atlas)によれば、糖尿病の発症率が高い10ヵ国中でアラブ首長国連邦は2位にランクされている。
同氏は「我が国の肥満と糖尿病の発生率は最も高い。したがって、低テストステロン値の割合も最も高いということになろうが、統計データは存在しない」と指摘した。
アブダビ保健衛生当局(HAAD)による2010年の統計データでは、アラブ首長国において糖尿病が十分にコントロールできているのは20%にすぎないことが明らかにされた。アブダビにおける2009年死亡者の4分の1超は、肥満、糖尿病、心血管疾患が原因であった。
男性の主要な性ホルモンであるテストステロンが重要となるのは、正常な性機能のためだけでなく、骨や筋肉の強度、精神と体力、肉体的及び精神的な統合性を維持するためでもある。低テストステロン値は、性欲減退、勃起不全、体脂肪量増加、筋肉・骨量・力の減少、うつ状態、貧血との関連がみられる。
主な要因は加齢である。テストステロン値は40歳で急激に低下し、それ以後は徐々に下がっていく。世界保健機関(WHO)の調査では、60歳の男性の20%が低テストステロン値であることが示されている。
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