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2011-10-20

ソース(記事原文):IBタイムズ

アルツハイマー病の進行遅延を狙いとする抗ヘルペスウイルス薬:研究

IBタイムズ(2011年10月20日)― スタッフ・レポーター著

マンチェスター大学(University of Manchester)の科学者らは、抗ウイルス薬の使用によりアルツハイマー病(AD)の進行を遅らせることができると示唆している。

研究結果から示唆されるのは、AD特有の遺伝的リスクを有する人の脳内に単純ヘルペスウイルス1型(HSV1)が存在する場合、このウイルスはADの危険因子であるということのようである。ヘルペスウイルスを標的とする薬がADの進行を遅らせる可能性があると、この研究論文では述べられている。

パブリック・ライブラリー・オブ・サイエンス(Public Library of Science One : PLoS)に掲載されたこの研究論文の指摘によれば、現在のAD治療は単に症状を緩和して患者に鎮静効果をもたらすにすぎない。一方で、この病気の進行を遅らせる薬に対しての差し迫ったニーズがある。

今回の新しい研究は、HSV1がADの原因病原体であるというエビデンスに基づいている。HSV1がADに関与しているかもしれないと最初に示唆された、その根拠は、単純ヘルペス脳炎(HSE)で障害を受ける脳領域がADで冒される領域と同じであるという観察結果であった。

マンチェスター大学の研究者らは、今回がAD様変化に対する抗ウイルス作用を検討した初の研究であると主張している。抗ウイルス薬はHSV1感染細胞内のβアミロイド(Aβ)と異常リン酸化タウ(P-tau)の量を大幅に減らすことから、AD治療に適していると彼らは推論する。

さらに彼らの話では、このHSV1に関する理論には現在のAD治療に勝る利点がある。この理論は抗ウイルス薬アシクロビルを中心に展開されており、アシクロビルを使用すればウイルスのみを標的として宿主細胞または正常な非感染細胞は標的としないことが可能である。加えて、この種の薬は安全で比較的安価である。

また、現在この研究者らは、2つの主なAD関連蛋白、すなわち斑の主要原因であるAβと、神経原線維変化の原因となる構成要素P-tauの蓄積が、ヘルペスウイルスによって引き起こされることを立証している。ADの発症にはこの2つの蛋白が関与していると、多くの科学者らは考えている。

マンチェスター大学生命科学部(University’s Faculty of Life Sciences)の研究チームを率いたルース・イツハキ教授(Professor Ruth Itzhaki)は、AD脳ではアミロイド斑の中にこのウイルスのDNAが極めて特異的に存在することを明らかにしたと述べた。また、これはHSV1がアミロイド産生を誘発することと併せて、このウイルスが毒性アミロイド産物の原因であり、斑の原因でもあることを示していると述べた。

さらに、イツハキ教授はこう述べている。我々の研究結果は、宿主の遺伝因子と併せてのHSV1は主要なADリスクであること、また患者の治療に抗ウイルス薬を使用することで病気の進行を遅らせる可能性があることを示唆している。そして、ADの原因を標的とすることにより、この病気の発症に関与していると考えられるAβとP-tauだけでなく、ウイルス性のその他障害も抑制できるだろう。

現在の利用可能な抗ウイルス薬は、HSV1のDNA複製を標的として作用する。今回の研究では、研究者らはこのウイルスによるAβおよびP-tauの蓄積が生じた時点がAD治療になると考えた。彼らは抗ウイルス薬を用いて、ウイルスのDNA複製が生じる段階においても検討を行った。

これらの蛋白がHSV1の複製とは無関係に産生されていれば、抗ウイルス薬は有効ではない可能性があるとイツハキ教授は述べた。教授の話では、彼らはこれについて検討を行い、最も一般的に使用されている抗ウイルス薬アシクロビルを用いて、またその他2種の抗ウイルス薬を用いてHSV1感染細胞を処理したところ、予想した通りHSV1の複製が減少しただけでなく、AβおよびP-tauの蓄積も実際に減少したことを明らかにした。

今回の研究は、HSV1が向神経性ウイルスであり、ほとんどの人に感染するという説明が根底にある。このウイルスは、口唇疱疹(口唇ヘルペス)、HSE、一部の性器ヘルペス症例をはじめ多くの疾患に関与している。

イツハキ教授はこう指摘する。助成を受けることができれば、我々の研究の次の段階は、治療薬としての使用に最適な抗ウイルス薬を見つけること、もしくは異なる機序で働く2剤の併用に焦点を合わせることになる。その際、我々は、このウイルスと遺伝的危険因子がどのように影響し合ってADを引き起こすのか調べる必要がある。それが、さらなる新規治療薬へとつながる可能性があるからだ。


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