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2008-10-09

ソース(記事原文):ABCヘルスデイニュース

インフリキマブをベースにした治療が、クローン病治療に効果的

レミケードのみ、もしくはアザチオプリンとレミケードの併用服用は、炎症性疾患治療に有効

 

10月9日の木曜日 (HealthDay News)
研究者の発表によると、クローン病の治療には、アザチオプリンのみを服用するよりインフリキシマブ(レミケード)のみ、もしくはインフリキマブとアザチオプリンの併用服用が効果的であるという。
クローン病とは消化管の炎症性疾患である。腹部の痛み、熱、吐き気、体重減少、そして下痢を引き起こす原因である。クローン病の治療法はまだみつかっていない。
クローン病治療の一つに、クローン病の炎症の主な原因となる腫瘍壊死因子を阻止するインフリキシマブ注入の静脈内投与する治療法がある。他にも免疫システムを抑えるアザチオプリンを経口服用する方法もある。

レミケードを製造するセントコア社の資金援助により行われた研究では、508人の中度から重度のクローン病患者が対象となった。

研究の結果、統計上ではインフリキマブのみの服用、又はインフリキマブをアザチオプリンと併用した場合の方が、アザチオプリンのみを服用した場合より効果的な治療であることが明らかになった。具体的に言うと、アザチオプリンをインフリキマブと併用した患者の57%、そしてインフリキマブのみを服用した患者の44%は、治療開始から26週間後にステロイドなしの緩解期に入ることができたのである。これに対して、アザチオプリンのみを服用した患者のうち26週間後に緩解期に入ったのは30%であった。

従来のクローン病治療では、先ずステロイドが投与され、それが終わるとアザチオプリン、そして、その次に単クローン抗体が次々に患者に投与された。この研究は間違いなく、インフリキシマブをベースにした治療はアザチオプリンより効果的であることを実証した”とメイヨー・クリニックの胃腸科専門医であり記事の代表著者であるウィリアム・サンドボーンは述べた。また彼は、「臨床医は、この新しいデータを活かすために、治療方法の変更を検討するべきである」と医療ニュースに述べた。
更に付け加えると、併用治療を受けた61%の患者は腸管の回復を経験した。これは重要なことである。なぜなら腸管の回復がみられるということは、入院と手術を受ける必要性が低くなるからだ。

 “私たちのこの研究の目的は、アザチオプリン治療よりもインフリキシマブをベースにした治療方法が患者にとって安全で効果的であるか否かを確かめることだった。”とサンドボーン氏は述べた。“患者とってこの新しい治療は、緩解期と大幅な生活の質の向上を得る良い機会だろう。”


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