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2013-02-21
ソース(記事原文):7thスペース
シタグリプチンの血糖コントロール以外の効果:QOL(生活の質)に焦点を当てる
7thスペース(2013年2月21日)― グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)類似体などのインクレチン(ホルモン)や、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)阻害剤が、糖代謝を調節することが最近明らかとなっている。今回の試験目的は、日本国内のDPP-4阻害剤の臨床使用における有効性および安全性を明らかにすることにあった。
方法:本試験は前向き多施設共同非盲検試験として計画された。
本試験の対象者は、治療食、運動療法、投薬のうち1つ以上を行っているにもかかわらず、血糖変動が不良(ヘモグロビンA1c6.2%以上)の2型糖尿病患者とした。被験者に1日1回のDPP-4阻害剤シタグリプチン50~100mgを12ヵ月間投与することとした。
結果:188人の患者を登録した。
12ヵ月間にわたりシタグリプチンで治療した後、ヘモグロビンA1c値が下がり(7.65%+/-1.32%~7.05%+/-1.10%、p<0.001)、空腹時血糖値も低下した(145+/-52mg/dL~129+/-43mg/dL、p=0.005)。血糖管理の目標達成率(日本糖尿病学会のガイドラインに基づく)は有意に上昇した。
血圧、血清トリグリセリド値、総コレステロールは、有意に低下した。さらに、ピッツバーグ睡眠質問票(PSQI)と糖尿病症状スコアも有意に改善した。
低血糖や意識消失などの有害事象が23人に発現した(11%)。
結論:以上の結果から、DPP-4阻害剤の作用は、血糖コントロールを改善させるだけでなく、血圧、脂質プロファイル、QOL(生活の質)もまた改善させることが示唆される。シタグリプチンは2型糖尿病患者の包括的治療薬として妥当な薬剤である。
著者: Yoshiko Sakamoto、Jun-ichi Oyama、Hideo Ikeda、Shigetaka Kuroki、Shigeki Gondoh、Taketo Iwamoto、Yasufumi Uchida、Kazuhisa Kodama、Atsushi Hiwatashi、Mitsuhiro Shimomura、Isao Taguchi、Teruo Inoue、Koichi Node
著作権/出展:心臓病と糖尿病の医学誌「Cardiovascular Diabetology」 2013, 12:35
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