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2016-06-23

ソース(記事原文):MedPageToday.com

ジスキネジアに安全な長時間作用薬

【MedPageToday.com】(2016年6月23日)

ベルリン‐レボドパ誘発性ジスキネジアに対するアマンタジンの徐放薬が、長期的に耐容性がいいことを、研究者たちがメッドページ・トゥデイで報告した。

現在進行中の非盲安全試験の中間分析で、ADS-5102(試験薬)における副作用イベント率は、もっとも一般的な転倒 (20%)や幻覚(11%)など、過去に合計41週にわたって行なわれた研究と類似していた、とカンザス大学医療センターにあるパーキンソン病運動障害センター長のラジェッシュ・パーワ博士とその同僚が国際パーキンソン病運動障害学会で報告した。

「副作用に関するデータについては、その数に違いはありません」とパーワ博士はメッドページに語っている。「その効果は長期間持続し、人々もその薬によく耐容しています」。

アマンタジンは、レボドパ誘因性ジスキネジアの治療に使われる古くからあるパーキンソン病の薬だが、1日に2-3回服用しなければならず、その効果は長続きしない、と説明するのは、この研究には携わっていないドイツのゲッティンゲン大学のクラウディア・トレンクバルダー博士。

そのためアダマス・ファーマスティカルズ社は、早朝にレボドパがジスキネジアを引き起こし始める前である就寝前に服用する、長時間作用型の持続放出性薬を開発した。「1日中効果が続く徐放薬として夜に服用すれば、有用で、より効果的な薬になるかもしれません」と彼女はメッドページ・トゥデイに語った。

EASE LID2試験は、北アメリカと西ヨーロッパの56の国々が行なった非盲検安全研究である。すべての患者は研究の最初の24週間後に340mgのADS-5102を継続服用または服用開始のいずれかを行ない、また以前の試験では出現しなかったが依然としてレボドパ誘因性ジスキネジアを伴う脳深部刺激を持つ人のデータも中間解析には含んでいる。

主要転帰は安全性と耐容性であるが、研究者たちはパーキンソン病統一スケール(UPDRS)パートIVに基づいて評価する有効性についても調査した、とパーワ博士。

最終的に129人の患者が、データ締切日よりも前に少なくともひとつのポストベースライン診察を受けた。

最初に偽薬を服用していた患者たちの副作用イベント率はわずかに高かったが、研究者たちは合併症発生率が最初の研究と類似していることを発見し、このことをパーワ博士は想定内だと語っている。

中断についても、研究薬を継続して服用していた患者と比較して、最初に偽薬を服用していた患者群でわずかに高かったが(17.6%対3.6%)、これもまた想定内である。

全体的にもっとも一般的な副作用は転倒(20.2%)、幻覚(11.6%)、異常夢(7%)、眠気(7%)、末梢浮腫(7%)、便秘(5.4%)、口渇(5.4%)であった。

研究中の薬剤関連と思われる尿路感染1件と死亡2件は、徐放アマンタジンと関係しているとは思わない、と研究者たちは報告している。


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