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2012-09-03
ソース(記事原文):ニュース・メディカル
チオトロピウムがICS/LABA配合剤服用を服用している症候性喘息患者の肺機能を改善
ニュース・メディカル(2012年9月3日)― 欧州呼吸器学会議(European Respiratory Society)で今日初めて発表されたPrimoTinA-asthmaTMの第Ⅲ相試験のデータにより、ICS/LABA配合剤による治療を施しても症候性喘息のあった患者の喘息増悪がチオトロピウム投与により著しく減少したことが明らかになった。
また、ICS/LABA配合剤を服用している症候性喘息患者の肺機能もチオトロピウムの投与により著しく向上した。
これらのデータは学会で発表と同時にニューイングランド医学ジャーナルのウェブサイト上でも公開されている(http://www.nejm.orgで閲覧可能)。
オランダのフローニンゲン大学医療センター(University Medical Centre)教授で、2つの研究のリード・オーサーであるホイブA.Mケルスチャン(Huib A M Kerstjens)氏は、「これらの研究結果は我々の期待を上回るものでした。通常の治療に加え、チオトロピウムを追加投与することで肺機能が向上することは予想していました。しかし、患者達がすでに国際喘息学会(GINA)の喘息治療ガイドラインが定める維持治療を受けていたことを考えると、チオトロピウムの追加投与により喘息増悪のリスクが著しく減少したことは驚きでした」と語った。
PrimoTinA-asthmaTMの試験は、2つの二重盲検並行群間比較試験(反復投与試験)で、気管支拡張薬吸入後FEV1<80%が予想され、ICS/LABA配合剤服用時の喘息コントロール質問票のスコアが1.5以上の患者が対象とされた。計912人の患者が無作為に選ばれ、レスピマット(Respimat)を用いてチオトロピウム5μgあるいはプラセボ薬を48週間投与された。
3つ目のプライマリーエンドポイントについて、2つの試験を複合分析した結果、レスピマットを用いたチオトロピウム追加投与は最初の重度の増悪の前にリスクを21%抑制した(ハザード比0.79, p=0.03)。重度の増悪とは、3日間以上ステロイド全身投与を必要とするものをさす。
さらに、レスピマットを用いたチオトロピウムの追加投与は、喘息増悪(著しく症状が悪化するものもしくは最大呼吸器量が2日で30%以上減少するもの)のリスクを31%抑制した(P<0.0001)。
片方の試験では喘息コントロールと喘息に関するクオリティ・オブ・ライフにも著しい向上がみられ(喘息コントロール質問票:ACQと喘息QOL質問票:AQLQにより評価)、もう一方の試験では、喘息コントロールの向上傾向がみられた。
最先端の治療の選択肢はあっても、依然として喘息のアンメット・メディカル・ニーズがある。著しい割合の患者に症候性喘息があり喘息増悪の危険性があるのだ。
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