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2013-10-16
ソース（記事原文）：ライブサイエンス
トラマドールとは何であるか？
ライブサイエンス（2013年10月16日） ― トラマドールとは、オピオイド鎮痛薬として知られているタイプの鎮痛剤で（ウルトラム(Ultram)、ダロマドール(Dromadol)、ラリビア(Ralivia)、その他いくつかの製品名で販売）、モルヒネ、コデイン、ヒドロコドンなどのアヘン剤と化学的に類似している。
医師は通常、手術後の中等度からやや重度の疼痛の治療、および関節炎、線維筋痛症などの慢性疼痛症例にトラマドールを処方する。医療専門家は同様のアヘン剤と関連付けられているリスクと比較して依存症のリスクは低いとみなしているものの、トラマドールの長期使用は禁断症状につながるおそれがある。
1977年にドイツの医薬品メーカーであるグリューネンタール(Gr?nenthal GmbH)が最初に発表して以来、世界中の製薬会社がトラマドールを製造している。しかし、あるアフリカの植物でこの薬を大量に作れることが最近発見されたので、その販売状況は変わるかもしれない。
2013年9月、研究者らは、ナウクレア・ラティフォリア(Nauclea latifolia)、つまりアフリカのピンクッションツリーがこの化合物を自然に生成していることを発見した。この植物の薬効成分の発生源を調査した科学者らは、この低木の根にトラマドールが含まれていることを発見した。この植物は、中央アフリカおよび西部アフリカ全土で生育し、地元の人々は長い間、マラリアから一般的な痛みに至るまで病気の治療に使用している。
合成薬を生成していることが発見された植物は他にもあるが、今回のように、植物が臨床的に利用できるほど高濃度で生成していたのは初めてに近い事である。研究者はすでにこの低木の根からトラマドールを抽出する簡単な方法を開発した。
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