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2015-02-25
ソース(記事原文):イェール・ニュース
ナルトレキソンの服用で若年問題飲酒者の飲酒量が減少
イェール・ニュース(2015年2月25日) ― ビル・ハサウェー(Bill Hathaway)著
若年者がナルトレキソンを服用すると、乱酒の程度が抑えられ、アルコールによる悪影響も少なくなることが、エール大学医学部(Yale School of Medicine)による試験で示された。
著者らによれば、本剤は若者の飲酒頻度を減らすには至らなかったが、本結果は問題飲酒者に分類される18~25歳の10人に1人において、予防的治療となることを証明するものである。
本研究の主著者で、精神医学部教授のステファニー・ オマリー(Stephanie O’Malley)氏は「多くの若者は飲酒量を減らしたいと考えているが、断酒したいとは思っていない」と述べている。この結果は臨床精神医学誌(Journal Clinical Psychiatry)2月25日号に掲載された。「大量飲酒のたどる経過を変えられ、慢性的な健康問題の発生を抑えられ、広く受け入れられるような治療法を提供できることを願っている」
物質乱用(アルコールなど)の領域では、こうした節酒という戦略は論争の的になっており、一部の批評家は依存症の安全な治療法は禁酒しかないと主張している。しかし、本試験の被験者(多くが依存症の基準を満たしていた)においては、ナルトレキソン投与群の方が、対照群よりもアルコール摂取量が少なかった、とオマリー氏は指摘している。また、ナルトレキソン投与群は、法的中毒の上限を超える可能性が低くなったほか、飲酒後の一時的記憶喪失をはじめとする一部の有害事象発現率も低下した。
オマリー氏によれば、エール大学は現在、チャンティックス(Chantix)という商品名で販売されている禁煙薬バレニクリンの臨床試験において大量飲酒者のうち喫煙者を登録中である。研究者らは、たばこ消費量と同様に、アルコール摂取量も減らせるのかどうか確認するつもりである。
本研究は米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)から財政的援助を受けた。
その他の著者:ウィリアム・コルビン(William Corbin)、ロバート・リーマン(Robert Leeman)、ケリー・デマルティニ(Kelly DeMartini)、リサ・ファシト(Lisa Fucito)、ジョロミ・イコミ(Jolomi Ikomi)、デニス・ロマノ(Denise Romano)、ラン・ウー(Ran Wu)、ベンジャミン・トール(Benjamin Toll)、ケネス・シャー(Kenneth Sher)、ラリサ・ゲオルギエバ(Ralitza Gueorguieva)、ヘンリ・クランズラ(Henry Kranzler)。
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