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2011-01-01
ソース(記事原文):ペットエジュケーションドットコム
ヒトのネコアレルギー
ペットのアレルギーについてはたっぷり時間をかけてご説明するのに、ヒトのペットアレルギーのほうはお話するのを忘れてしまいがちです。動物アレルギーに苦しむ方は何千人もいます。見ていて一番胸を痛めるのは、ネコやイヌを心底愛している方がネコやイヌに対するひどいアレルギーを発症したケースです。飼い続けて毎日辛い思いをするか、ネコをよそにもらってもらうか、決断しなければいけないのです。しかし幸いなことに、動物アレルギーを持つ飼い主には選択肢がいくつかあります。
どんな人がペットアレルギーになりますか?
あらゆる年齢のあらゆる人にペットアレルギーは起こります。ペットアレルギーのある人はたいてい、他に花粉やカビにも軽度または中等度のアレルギーを持っています。アレルギー発症には強い遺伝相関があると考えられています。言い換えれば、親がアレルギーを持っていれば子もその可能性があるわけです。米国アレルギー・ぜんそく・免疫学会(American Academy of Allergy, Asthma & Immunology)によれば、ネコまたはイヌに対するアレルギーは米国民の約15%に発症します。
動物の体のどの部分が動物アレルギーの原因なのですか?
動物のふけ(死んだ表皮は絶えず剥がれ落ちます)や唾液、尿がアレルギーの原因になることが多いです。ネコとイヌがペットで一番多いので、動物アレルギーの中で一番多いのもネコとイヌに対するアレルギーです。しかし、トリやハムスター、ウサギ、マウス、モルモット、又はウマ、ヤギ、そしてウシのように、イヌやネコより大きな動物もアレルギーの原因になります。たいていは患者ごとにアレルギーを起こしやすい動物があり、患者自身もよくわかっています。さらに、同じ動物の中でもアレルギーを起こしやすい個体があることもあります。特にネコアレルギーの患者によく見られます。
どんな症状ですか?
複合アレルギーのある方はよくご存知ですが、アレルギー反応がおこると目のかゆみ、鼻水、喘息症状、発赤を伴う皮膚のかゆみ、ないし皮疹が起きます。よくあることとして、自分がアレルギーだとわかっていない人、特に子供はこれらの症状に苦しみますし、しょっちゅう『風邪』に罹ったり喘息症状を起こす場合もあります。数日から数週間、動物から離れて暮らすと症状の多くがおさまりますが、動物と再び接触すれば元の木阿弥です。
アレルギーの原因になりにくいネコはいますか?
そんなネコはいませんし、毛が抜けないネコもいません。どのネコも毛が抜けますが、中には毛が密に生えている種類があり、毛の少ない種類と比べると抜ける毛の量が多くなります。しかし毛ではなくふけが問題なので、毛が抜けることはアレルギーをコントロールする上で、それほど重要ではありません。先に書いたように、アレルギー患者の多くは特定の種類の動物や特定の個体だけに対してアレルギーを起こします。
ペットアレルギーのある人は、爬虫類や魚をペットにすることを検討されるのがいいかもしれません。
ペットに対するアレルギー症状を和らげるにはどうしたらいいですか?
あなた自身、又はご家族の方が人口の15%の集団に入っていて、ペットアレルギーがある場合、アレルギー反応を継続的にコントロールして、ご自宅をずっと過ごしやすい場所にするためにできることがあります。ご自身がアレルギーをお持ちでなくても、動物アレルギーのある人をご自宅に招く際にこれらのヒントが役に立ちます。
* 寝室で過ごす時間は1日の3分の1から半分を占めます。動物をどんなときも寝室に入れないようにすればペットアレルギーの症状を大幅に軽減することができます。
* 高性能の「HEPA」空気清浄機を置いてください。
* 寝室の温風ダクトは閉じて電気ヒーターを使用します。
* 定期的に掃除し、掃除機をかけてください。
* ペットを毎週お風呂に入れます。
* 家具の上に上がらせないようにしましょう。
* 車に入れないようにしましょう。(もしくはペットを乗せるときはカーシートカバーを使います。)
* 毎日ブラッシングし、アレルペット(Allerpet.)などのアレルギー軽減効果のあるスプレーを使ってください。
* 高品質のエサや脂肪酸のサプリメントを与えてペットの皮膚を健康に保ちます。
* ペットやペットのおもちゃ、寝床などに触ったあとは手を洗いましょう。
* 免疫療法や抗アレルギー薬に関し、かかりつけ医に相談してください。
まとめ
動物アレルギーのある飼い主に、とにかくペットを飼うな、とか、よそへやれ、とか言うのはほとんどの場合、現実的な選択肢ではありません。とにかく近寄るな、というのも同じです。動物やペットは人間の生活と切っても切れない関係にあり、避けることなど不可能です。私達は、有効なアレルギー管理戦略を取り入れることにより、アレルギーのある飼い主がペットを飼い続けられるお手伝いができます。また、たとえご自身にアレルギーがなくても、少しの思いやりと心遣いがあればペットにアレルギーのあるご友人やご親戚の生活をずっと快適にしてあげられるのです。