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2012-10-26

ソース(記事原文):メドページ・トゥデイ

メトホルミンが肺がんの生存率を高める可能性

メドページ・トゥデイ(2012年10月26日)― この報告は12ヶ月の臨床状況シリーズの一部である。

アトランタ ― 非小細胞肺癌(NSCLC)の術後、糖尿病患者の生存期間が延長するという以前の知見は、おそらくメトホルミンという薬の使用を反映したものである、と研究者が下記で述べている。

ニューヨーク州バッファローのロズウェルパークがん研究所のサムジョット・シン・ディロン医師(Samjot Singh Dhillon, MD, of Roswell Park Cancer Institute)によると、400人以上の非小細胞肺癌患者の多変量解析で、糖尿病患者と非糖尿病患者間の生存率には差はなかったのに対し、メトホルミン使用者は非使用者と比較して生存率が3倍であった。

ディロンは、アメリカ胸部医学会(American College of Chest Physicians)の年次総会で、この知見は肺癌の術後補助療法としての「前向き研究におけるメトホルミンの使用の検討を支持する」と出席者に語った。

ディロンは、糖尿病や肺がんに関する文献は全体的にあいまいだったと述べた。I期またはII期の非小細胞肺癌と診断された患者の約26%が糖尿病にも罹患していることを示す研究があり、糖尿病は肺がん発症の明確なリスク因子であると思われる。

しかし、糖尿病が診断後の生存に及ぼす影響は突き止めるのが困難であった。ディロンと同僚らがレビューした研究7例のうち、2例が死亡率の明確な減少を示し、1例は死亡リスクの増加を示し、もう1例は再発率の増加を認め、3例は(転移が発見された1例は糖尿病患者ではまれであったが)結果に差がなかった。

一方、メトホルミンは可能性のある抗増殖剤として大きな注目を集めてきた。最近のメタアナリシスでは、いろいろながん患者を含めた1グループにおいて、発生率と死亡率双方の劇的な減少を示した。

しかし、これらの研究のうち3例のみがメタ分析に肺がんに関するデータを含めており、しかも発生率のみで、手術後の生存ではないとディロンは指摘した。

問題をよりよく把握するために、ディロンと同僚らは、ロズウェルパークの10年分のNSCLC患者記録を分析した。メトホルミンの使用を薬局の記録から確認し、カルテで患者が糖尿病に罹っていたかどうかだけでなく、その他の情報も入手できた。

分析は、肺葉切除以上の広範な外科的治療が行われ、診断時に病理的病期1の患者に限った。複数の原発腫瘍があったり、術前化学療法を行っていたり、肺葉未満の局所的な切除を施行した患者は除外した。

2002年から2011年にロズウェルパークで治療を受けたほぼ3,400人のNSCLC患者のうち、409人がすべての基準を満たし分析の対象とされた。糖尿病患者71人と、ある時点でメトホルミンを使用した41人が含まれていた。直近のフォローアップでは、257人の患者が生存していた。

メトホルミン投与群と非投与群間には患者や疾患の特徴には有意差がほとんどなく、または何らかの方向に対する強い傾向を伴う差さえほとんどなかった。投与群と非投与群は、年齢、性別、人種、喫煙歴、手術の種類、腫瘍の組織型、および病理学的ステージという点で非常に類似していた。

当然のことながら、インスリンの使用には有意差がみられた - メトホルミン投与群の24%と比較して、非投与群ではわずか2%のみがインスリンを使用していた。

他に1点、研究の主要結果の基礎に大きな差異があった:フォローアップ時にメトホルミン投与群の83%は生存していたのに対し、非投与群では生存者は61%であった(P = 0.005)。

ディロンは、投与群に対する非投与群の死亡のオッズ比は、多変量解析では3.08であると述べた(95%CI 1.32-7.19, P = 0.009)。

分析中、これ以外に生存率の改善に関連付けられた要因は、非喫煙歴および腺癌の組織像(対扁平上皮細胞)であった。

研究者らはまた、メトホルミンの使用による生存率の改善は、メトホルミンで治療していない糖尿病患者の死亡率の増加によって説明できるかどうかを検討した。ディロンは、これは当てはまらないように思われると述べた。

コホートにおけるメトホルミン使用患者35人の生存率は、非糖尿病患者でメトホルミンを使用していない333人の生存率とほとんど変わらない(それぞれ55ヶ月対61ヶ月、P = 0.147)。

本研究には外部資金が使われなかった。

研究著者らは全員、関連する金銭の利益を受けていないと申告した。


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