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2010-01-01
ソース原文(オリジナル):BBCサイエンス
夜更かしと怠け癖
10代の頃の睡眠パターンは普通ではない。多くのティーンエイジャーは夜遅くまでコンピュータゲームをして遊ぶ体力はあっても、学校に行く時間にベッドから出る体力はないのである。これはもはや単なる怠け癖や振る舞いの悪さの問題ではない。
新たな研究は、思春期のホルモンの激変は10代の若者たちを朝寝坊にぞっこんにさせ、早めの就寝を毛嫌いさせる原因となりうると発表している。ひとつ確かなことは睡眠中に、急成長に欠くことのできないホルモンが放出される為、睡眠をとることはティーンエイジャーに不可欠といえることだ。彼ら10代の若者たちには小さな子供や大人よりも睡眠時間が必要であるが、実際は両者よりも少ない睡眠時間しかとれていない。
時間管理における問題
精神と身体は1日を通して同じように働くことはない。脳内の時間のメカニズムは24時間通して身体機能を制御する。夜間には心拍数、血圧は低下し、尿の生産機能も停止する。そして日が昇るとまた身体機能も目を覚まし活動し始めるのである。
夜間に生じるひとつの大事な変化が、睡眠を促す効果のある“暗闇ホルモン”メラトニンの増加である。多くの成人は夜10時からこのメラトニンの生産が始まる。睡眠研究室にてティーンエイジャーを調査した際に、研究者たちは彼ら10代の若者たちのホルモンの生産は夜中の1時になってようやく開始されることを発見した。
このメラトニン分泌の遅れはティーンエイジャーの生活習慣によって生じるものであろうと考えられている。彼らは夜更かしをし、よくコンピュータゲームをして遊んだりテレビを見る。この行為が脳を刺激して10代の若者たちをメラトニン放出の妨げとなりうるまぶしい光にさらしてしまうのである。
一方、ティーンエイジャーの身体が起床状態である場合に、思春期のホルモン変化はメラトニン放出を押し戻す可能性があるが、これも単に彼ら若者の特異な睡眠習慣として仕方のないことと言えるのかもしれない。
眠れぬ10代の若者たちを寝かせる
夜更かしが生物的なものなのか、または習慣的なものなのかは論点ではなく、多くの10代の若者たちは睡眠難民となっている。睡眠不足によって、怒りっぽくなったり、衝動的、意気消沈の状態に陥りやすくなる。
アメリカでは、ティーンエイジャーである生徒たちに余分にベッドでの時間を取らせるために授業開始時間を遅らせる学校もある。その試みによる生徒たちの学習能率の顕著な向上にある学校が気づいたのである。
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