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2013-10-23

ソース(記事原文):ヘルス・インディア

リナグリプチン ? 1日1剤のみで糖尿病をコントロール!

ヘルス・インディア(2013年10月23日) ― パビトラ・サンパス(Pavitra Sampath)著

糖尿病のコントロールに、複数の薬剤を服用しなくてはならないことに、うんざりしていませんか? リナグリプチン(linagliptin)という錠剤がこうした悩みを解決してくれるかもしれません。この新世代の薬剤は、体重増加の回避に有望であるとともに、個々の体のニーズに応じて作用します。有名な糖尿病専門医ラジーヴ・コヴィル(Rajiv Kovil)医師に、この新薬について、古くからある従来の治療薬と比較してどうなのか、尋ねてみました。

この薬剤に適している人とは?

2型糖尿病の人であれば誰でも用いることができます。メトホルミンをはじめとする従来の薬剤では血糖値をコントロールできない人や、体重が増加しないような薬剤に切り替えたい人において、リナグリプチンが非常に役立ちます。

通常の治療法よりも優れている点とは?

本剤には従来の治療法を上回る優れた有益性がいくつかあります。1つは、インスリン分泌促進作用(インスリンの産生や活性に影響を及ぼす)で、これにより低血糖(血糖値の低下)の発生が妨げられ、長い目で見れば心臓機能に有益となる可能性があります。

その他の2型糖尿病治療薬と異なる点は?

リナグリプチンやこの種の薬剤はインスリン分泌促進薬と呼ばれ、その作用は患者の血糖値によりその都度左右されます。つまり、血糖値が高いと作用も強くなり、血糖値が低いと作用は弱くなるということです。さらに、リナグリプチンは腎排泄型薬物ではないため(腎臓を迂回するため)、腎疾患患者においても安全です。こうした作用は、腎排泄型かつ定濃度で作用する従来の薬剤とは異なります。

インドでも入手可能? 従来の治療薬と比べ、薬価は高い?

インドでも入手可能で、薬代は割とお手ごろです。従来の薬剤は1日あたり10ルピーなのに対し、リナグリプチンは1日あたり約40ルピーです。

本剤に関して知っておくべきこととは?

服用後に注意すべき重要な症状が2つあります。一つは上腹部の痛み、もうひとつは皮膚反応の所見です。これらの症状に気付いた場合は、直ぐに医師の診察を受けてください。

有害な副作用があり、膵炎を引き起こす場合があるとの報告は真実? 真実であれば、その理由とは?

糖尿病患者は、膵炎や膵癌のような複数の疾患を発症するリスクがあり、糖尿病自体がその一因であり、本剤も部分的原因です。

この薬剤が作用する仕組みとは?

グルカゴン放出抑制やインスリン産生促進の原因となるホルモンを自然分泌しているのが、GLP1(グルカゴン様ペプチド-1)というホルモンです。2型糖尿病の症例では、このGLP1ホルモン産生が欠乏しています。また、GLP1には、DPP IV(体内の細胞表面にある酵素ジペプチジルペプチダーゼ-4)という敵が別にいます。このDPP IVという酵素は、GLP1放出後2分以内にこれを破壊して非活性化させます。したがって、リナグリプチンのようなDPP IV阻害剤は、健全なGLP1の作用を延長させ、ひいては糖尿病の血糖コントロールを改善させます。


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