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2016-07-26

ソース(記事原文):News-Medical.Net

一般的な2型糖尿病治療薬の
早産に対する驚くべき効果

【News-Medical.Net】(2016年7月26日)

7月25日に発表された研究結果によると、通常は2型糖尿病を持つ何百万もの人が使用する薬であるメトホルミンが、早産の重大な原因を断つという思いがけない働きをするかもしれないことがわかった。

初期段階の研究は、シンシナティ・チルドレンの科学者チームと、フランスおよび日本のチームと共に、早産するように繁殖されたマウスから得た結果を元に行なわれた。この結果は『臨床試験ジャーナル(JCI)』誌のオンライン版で発表された。

この研究は2つの理由において重要である。まず、早産を引き起こす可能性は、子宮を補強して胎児の発育を支え続ける厚い膜組織である脱落膜の機能が阻止されることによる、というほとんど理解されていない分子経由を詳述していること。もうひとつは、研究者たちが内膜機能の回復と健常な正期産の達成という2つの方法を、マウスを使った実験で証明したことである。

「概念を実証するためのこの研究は、早産の背景にある潜在的な機序を解明しています」と語るのはシンシナティ・チルドレンの生殖科学課長であり、この新研究の上席著者でもあるサドハンス・K・ディー博士。「それはまた、既にヒトへの使用が認められている治療薬についての可能性も立証しています」。

早産の謎に関する新しい手がかり

この研究には、結果的に早産になる可能性が高いと考えられている子宮のp53遺伝子が欠如したマウスの分析も含まれている。なぜこのようなことが起こるのか、ということに新たな詳細をこの新研究は付け加えている。

この遺伝子がないと、脱落膜細胞は哺乳類ラパマイシン標的たんぱく質(mTORC1)と呼ばれるたんぱく質複合体活性が上昇する。さらにAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)と呼ばれるシグナル伝達たんぱく質の活性が減少する。

これらのふたつの変化の複合は、脱落膜における未成熟細胞を老化に導き、続いて母体を陣痛状態にあるとだますことがある。このことが早期に起こると、流産や早産のリスクが高くなる。

研究チームはさらに深く掘り下げ、セストリン-2と呼ばれる別のたんぱく質が、AMPKとTORC1信号伝達の間にある関係の調節に重要な役割を演じることがわかった。セストリン-2の濃度もまた、マウスのp53遺伝子を減少させる。

発見が興味深い解決への可能性に導く

研究者たちは、メトホルミンでマウスを治療すると早期老化サイクルを逆転することができ、セストリン-2濃度とAMPK活性を増加させ、mTORC1の信号伝達を低下させることを発見した。メトホルミンで治療したマウスは正常な期間での出産をした。

さらにこの研究チームは、グレープシードエキスから作られた抗酸化および抗老化サプリであるレスベラトロルでマウスを治療した場合も同様の結果を得たと報告したが、効果は低めであった。

最新の結果は、ディー博士が数年にわたって行なった一連の研究を維持している。過去の研究で、ディー博士およびその同僚は免疫抑制薬のラパマイシンがマウスにおいて早期出産を予防することを発見した。しかし、この薬は妊婦が使用するにはリスクが高いと考えられている。

メトホルミンは同様の分子経過を行なう、潜在的により安全な選択肢である、とディー博士は語る。

次のステップ

早産は多くの要因により起こる。脱落膜の早期老化によりどれだけの早期出産が起こるかについてはいまだ解明されていないが、実際はかなりの数であるはず、とディー博士は言う。

マウスの実験結果に基づくこれらの結果を早産リスクのある母親に発展させるには、大規模な作業が必要とされる。薬のさらなる調査に対するヒトの臨床試験の準備と実現には、数年かかるであろう。

近年、別の研究者たちがメトホルミンとレスベラトロルの抗老化薬としての可能性を研究している。しかしディー博士は、自分たちの研究チームは早産の防止に使用する薬について調査しているヒトの臨床試験をまだ見つけていない、と語っている。

シンシナティおよびほかの都市の、依然として高い早産率を減少させるべく作業をしている専門家たちは、新しい発見、特に妊娠中のメトホルミン使用に関する安全性を確立することは、さらなる調査を行なうに値すると言う。

「この研究には興味深い意味合いがあると思います。なぜならヒトの臨床試験において、注意深く評価されるべき潜在的な新しい調査での第一歩を築いているからです。メトホルミンは広く使用されていますが、妊娠に対しては限定的です。ですから、さらなる研究が必要とされるでしょう」と、シンシナティ・チルドレンの早産予防センター長であるルイス・マグリア博士は語っている。


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