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2008-07-05

ソース(記事原文):ヘルスセントラル

不安障害を治療しないとどうなるか

アイリーン・ベイリー(Eileen Bailey)

2008年7月 5日土曜日

不安障害には治療法があります。精神療法、認知行動療法、薬物治療が行われる可能性があり、不安症状を和らげ、健康で生産的な生活を送る助けとなります。

しかし、有効な治療法があるのに治療を受けない人が無数にいます。米国不安障害協会(Anxiety Disorders Association of America: ADAA)の推計によると、不安障害を抱える人のうち、適切な治療を受けているのは3分の1に過ぎません。治療を受けない理由はさまざまですが、不安障害を放っておくと悲惨な事態を招く恐れがあります。

身体的な疾患

ある調査によると、不安障害を治療していない人は身体的な健康に関して「機能が低下」しており、鬱血性心不全や糖尿病、その他の慢性疾患にまで至ることがあるとわかりました。

また、不安障害により疲労や各種の痛みなどの身体症状が起きることもよくあります。これらの症状のせいで充分働けなくなったり、たびたび病院を受診したり、救急治療室で治療を受けたりするケースが頻繁に見られます。

人間関係

不安障害を治療せずにいると人間関係に問題が起きることがしばしばあります。相手に自分をわかってもらえていないと感じたり、怒りっぽくなったりするかもしれません。人間関係を維持するのは難しいと感じて、人との関係について悩み、これが悪循環になってしまう恐れもあります。治療しないでいたために社会的に孤立してしまう例もあるのです。

合併症

不安障害を放置していると他の精神障害、例えば抑うつや薬物乱用に至ることがあります。不安障害を抱える人は、とりわけ適切な治療を受けていない場合には自殺や自傷行為の危険性が高まります。

仕事

不安障害を治療せずにいると、孤独な生活を送ることになる可能性があります。不安障害や恐慌発作を恐れて回避方略(傷つくことを恐れて対人関係や社会活動を避けようとする行動パターン)を取ってしまうかもしれません。仕事をやめてしまったり、業務成績が極度に悪化したりすることもあります。

不安障害には治療法があり、症状を抑えるのにとても効果的です。適切な治療を受ければたいていの場合は健康的な生活を送れます。不安障害の症状があると感じたら、医師に相談してください。