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2014-03-25

ソース(記事原文):ヘアリオ

丘疹膿疱型酒さに対する安全かつ効果的な治療薬イベルメクチン1%クリーム

ヘアリオ(2014年3月25日) ― デンバー ― 米国皮膚科学会(American Academy of Dermatology:AAD)年次総会で発表された最新の研究結果によると、イベルメクチン1%クリームは、丘疹膿疱型酒さ患者の治療において安全かつ有効である。

デトロイトのヘンリー・フォード病院(Henry Ford Hospital)の臨床研究責任者リンダ・スタイン・ゴールド(Linda Stein Gold)博士は「中等度から重度の丘疹膿疱型酒さ患者に対するイベルメクチン1%クリームは、独特な作用機序を有し、画期的な治療法であると考えられる」とオンライン医学誌ヘアリオ・ドット・コム(Healio.com)に語った。

ゴールド氏によると、イベルメクチン(IVM)1%クリームは「新しい抗炎症作用と抗寄生虫作用」を有する。

ゴールド氏らは、2件の同一デザインの無作為化二重盲検対照第3相試験を実施し、中等度から重度の丘疹膿疱型酒さ患者への治療薬として、イベルメクチン1%またはプラセボクリームのいずれかを1日1回、12週間投与した。

治療成功の定義を免疫グロブリンA(IgA)の「消失」または「ほぼ消失」とし、両試験において12週時点で治療成功を達成した人数は、イベルメクチン1%群(38%~40%)の方が、プラセボ群(12%~19%)よりも多かった(両群についてP<0.001)。炎症性病変数の中央値は、イベルメクチン1%群で75%減少し、プラセボ群(50%)に優ることが示された。

4週目から12週目まで全ての評価項目においてイベルメクチン1%の方が「統計学的に有意に優れていた」(P<0.001)、と研究著者らは記している。

12週間にわたり治療に関連した皮膚への有害事象を報告した割合は、イベルメクチン投与群の方が少なかった(1.5~3.5% 対 5.7%~6.9%)。「非常に良い」または「良い」酒さの改善を報告した割合は、イベルメクチン1%群で66%~69%であったのに対し、プラセボ群では34%~39%であった。また、イベルメクチンを投与された患者は、QOL(生活の質)も改善したと報告していた。


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