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2013-04-07

ソース（記事原文）：フォックス・ニュース

乳癌の新薬に延命効果

フォックス・ニュース（2013年4月7日）― リサ・カナル(Lisa Canale)さん(50歳)は、15年間にわたり乳癌と闘い、癌と共に生きる日々を送って来たが、調子は良好だという。

米国食品医薬品局(FDA)によって2月に認可されたカドサイラ(Kadcyla)という新薬が彼女の良好な状態に一部寄与している。

カドサイラは、健常細胞には影響を与えずに腫瘍細胞を標的とする革新的新薬であり、約6ヵ月間の延命効果をもたらす。

プロヘルスケア・アソシエイツ(ProHealth Care Associates)がん関連サービス責任者のマルク・シトロン(Marc Citron)医師は「わかりやすく説明すると、天井の電気のうち特定の1つを消そうとすると、全ての電気を消さざるを得なくなるといった場合に、この薬剤を用いると、1つの特定の電気に辿り着くことができ、そこを治せるということである」と語った。

同氏によれば、本剤は進行を数ヵ月間遅らせるので、これまでの薬剤を上回るメリットが得られる可能性がある。

また、より多くの用量が送達される一方で、副作用はより少なく、カナルさんのような乳癌患者に大きな利益をもたらす。

カナルさんは「この薬剤は、必要なことを全部こなすチャンスを私に与えてくれ、とても良い薬だと思う。活動性かつ浸潤性の16年になる病巣がある身では調子が悪くなっている暇はない」としている。

現在のところ、本剤はハーセプチン(トラスツズマブ)やタキサン化学療法の治療歴のある進行した遠隔転移を有する「HER2陽性」乳癌患者への適応で認可されている。

将来的に乳癌撃退に広く使用されるようになることを医師らは期待している。

シトロン氏は「本剤は初期段階の乳癌や、手術前の患者、手術直後の患者で検討されている。一般に、進行した癌に有効な薬剤というのは、初期段階の癌に一層効果的なものである」と述べている。


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