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2011-03-29

ソース(記事原文):BBCニュース

心拍異常は「概ね避けられる」

2011年3月29日

最も一般的な心律動障害の全症例の半分以上は、禁煙、より健康的な食事をするなどの「清い生活」で避けることができる、と科学者らは言う。

健康的な体重と正常な血圧を維持し、禁煙すれば心房細動(AF)の症例の57%は防止できる可能性がある、とアメリカの専門家らは言う。

学会誌「Circulation(直訳:循環)」で発表されたこの研究は、約15,000人の患者に基づいたものである。

AFは脳卒中の主要因である。

しかし、この心臓の疾患は多くの場合、症状がほとんど出ないので、多くの人は自分が罹っていることに気づいていない。

専門家らは、最大50万人のイギリス人がAFに罹っていると考えている。

この疾患は不規則な心拍数を下げる薬と、脳卒中のリスクを低減させる抗凝血剤とで治療できるが、最新の研究は、簡単な生活習慣の改善でこの疾患をどの程度避けることができるかを明らかにしている。

ミネソタ大学公衆衛生大学院(School of Public Health)で研究を主導するアルバロ・アロンソ(Alvaro Alonso)博士は「我々は今、心房細動の全症例のうちかなりの割合が避けられることが分かっている」と語った。

「理想的には、正常な血圧と健康的な体重を維持し、禁煙するとしたら、心臓病や脳卒中などのほかの疾患のリスクも低減するだけでなく、後年になってから心房細動を発症するリスクにも大きな影響があるだろう。」

AFのリスクを減らすのに十分健康的だとみなされる生活習慣をしていた人は、調査対象のうち5%のみだった。

17年間で、1,520のAFの発症例が参加者の中で見られたが、これらの発症のうち57%が高血圧、糖尿病、喫煙などの明らかなリスク要因に関係していた。

この発見は、860以上の発症例が「清い生活」で回避できた可能性を示唆している。

BHFの医療副ディレクターであるマイク・ナプトン(Mike Knapton)博士は「この研究はAF患者を特定し、治療して脳卒中のリスクを低減できるだけでなく、生活習慣の改善をしようという簡単なメッセージでAF自体も防止できることを示している。」と語った。

博士は、環境的、社会的要因で不健康な選択肢が選ばれることが多いが、そのような人たちに健康的な選択肢をする手助けすることが難しいことだ、と語った。