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2007-09-17

ソース(記事原文):BBCニュース

女性喫煙者に「顔のニキビが多くなるリスク」

喫煙する女性は、喫煙しない女性よりも座瘡(ニキビ)の一種を発症する傾向が強いことが、イタリアの研究で示唆されている。

女性1,000人を対象とした研究で、喫煙女性の40%超に非炎症性ニキビが認められた。このニキビの特徴は、ふさがれた毛穴と、大きな白ニキビや小嚢胞とされている。

これに対し、非喫煙女性では非炎症性ニキビが認められたのは10%であったことが、ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ダーマトロジー誌(医学誌)に発表された研究で明らかにされた。

一方で、喫煙とニキビの関連については議論があり、著者らはこれ以外の要因が関与している可能性のあることを認めている。

それでもなお、今回の結果により、非炎症性ニキビが「喫煙関連の皮膚病の中の新しい疾病概念」として見なされるようになるのではないか、とローマのサン・ガリカノ皮膚科学研究所(San Gallicano Dermatological Institute)のチームは述べている。

同研究者らは、この疾患を「喫煙者特有のニキビ顔」と名付けた。

ティーンエージャー(13歳~19歳)のニキビ


本研究は、この疾患が男性よりも女性に多く発症すると思われたことから、女性を対象に実施された。

被験者1,000人のうち、喫煙者の割合は30%を僅かに下回った。これらの喫煙者のうち、42.2%がニキビを発症したが、赤く腫れるニキビではなく、主に非炎症性のニキビであった。

同群の喫煙者は、皮膚のビタミンEの分泌量が非喫煙者の半分であったほか、それ以外の皮膚構造にも差違がみられた、と同研究者らは述べた。

ティーンエージャーの頃にニキビのあった喫煙女性では、同時期に同じくニキビのあった非喫煙者に比べ、ニキビ発現率が4倍高かった。

なお、非炎症性ニキビの発現に係わる他の要因は既に特定されており、これにはホルモンの変調、ストレス、職業因子、環境因子などが挙げられる。

環境因子によるニキビの発現がみられたのは、ニキビを持つ非喫煙者10%のうち半数であった。この環境因子には、例えば、一般に台所のような作業場において、皮膚が強い煙や蒸気に暴露されることなどが含まれる。

これらの因子が、非喫煙者における非炎症性ニキビの発現に、どの程度まで影響を及ぼしうるのかは明らかにされていない。

それでも、本研究では喫煙をニキビに結びつける1つの傾向が当てはまった、と英国皮膚科医学会(British Association of Dermatologists)代表のコリン・ホールデン(Colin Holden)氏は述べた。

「願わくは、今回の結果のすべてが、禁煙へのさらなる意欲を刺激するものとなって欲しい」