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2010-12-01

ソース(記事原文):CDC

生殖年齢の女性の抑うつと産後うつ病

 

抑うつとは何でしょう?

抑うつを経験する女性は大勢います。他の病気と同じように、抑うつにも症状があります――

* 気持ちが乗らないとか、悲しくなる。

* 楽しいことに関心が持てない。

* 食欲や睡眠の変化や以前に比べ物事に対し意欲的ではなくなった。

* 考えたり、集中したり、決断をすることができない。

* 自分は値打ちがないとか、恥ずかしい、罪深い人間だなどと感じる。

* 生きていたって仕方ないと思う。

これらの症状がいくつも一緒に起こって1週間か2週間続いたら、抑うつです。

 

産後うつ病は、出産後に起きる抑うつです。

産後うつ病の症状は抑うつの症状と似ていますが、それ以外に以下のようなことも挙げられます――

・赤ちゃんが眠っているときに眠れない(新米ママはたいてい睡眠不足になりますが、それ以上に悪い状態を指します)。

・何の感情もわかなかったり、赤ちゃんとの絆を感じられなかったりする。

・誰かが赤ちゃんをさらったり、傷つけたりするのではないかと、恐ろしい事や悪いことを考える。

・自分が赤ちゃんを傷つけてしまうのではないかと心配になる。

・いい母親ではないと気がとがめたり、赤ちゃんの面倒を見られなくて恥ずかしいと感じたりする。

米国疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)が最近実施した調査によると、11%から18%の女性が産後うつ病の症状が頻繁に出現すると報告しています。

 

母親業というのは大変なものです。そして母親になるまでの道のりも大変なことがあるのです。

妊娠しようと努めること、妊娠していること、そして出産自体により、抑うつ発症の危険性が増すことがたびたびあります。産後うつ病(PPD)については聞いたことがあるかもしれませんね。でも抑うつは赤ちゃんを亡くしたり、なかなか妊娠しなかったりなど、出産とは別の原因によりこれが起きる恐れがあることをご存知ない女性は大勢います。

 

女性の生殖経験が抑うつと関連することがあると知っていましたか?

なかなか妊娠できない:不妊に悩む女性の多くに抑うつがみられます。

双子や三つ子を出産:複数の子供を産んだ母親には、子供を一人だけ出産した女性と比べて高い抑うつ発症率がみられます。

赤ちゃんを亡くす:流産(妊娠初期に胎児を失う)や死産(妊娠後期に胎児を失う)、新生児の死亡を体験すると、抑うつを発症しやすくなります。

10代で出産する:10代の母親は年上の母親と比べて産後うつ病を発症しやすいです。

早期陣痛及び出産:早産すると抑うつの発症率が跳ね上がります。

自分の赤ちゃんが他の赤ちゃんと違う:乳児に先天性欠損や障害があると、母親が抑うつになる危険性が高まります。

妊娠中そして出産時の合併症:妊娠中に合併症を起こして入院したり、緊急帝王切開を受けたりした女性が抑うつを発症しやすいことを示す研究もあります。

乳児や幼児の入院:抑うつやストレス、不安を生じることがあります。

 

これは、私にも当てはまる。でも私が抑うつかどうか、どうしたらわかりますか?どうしたらいいですか?

抑うつはありふれた状態です。ご自身のものの感じ方がおかしいのではないかと心配なら、懸念されている点を医師に相談することが大切です。以下の2つの質問は、ご自身の症状が抑うつかどうか判断するのに役立つかもしれません。

過去2週間の間に以下のいずれかの症状をどの程度の頻度で経験しましたか?

こんなふうに感じている女性は大勢います.....あなただけではありません。気分をよくするのに役立つ治療もあります。医師に相談して、元の自分を取り戻してください。

 

何かすることにほとんど関心を持てないとか、楽しむことができませんか?

そんなことは全くありません。

そんな日が数日ありました。

半数以上の日がそうでした。

ほぼ毎日そうです。

落ち込んだり、気が滅入ったり、絶望的な気持ちになりますか?

そんなことは全くありません。

そんな日が数日ありました。

半数以上の日がそうでした。

ほぼ毎日そうです。

質問のどちらかへの答えが「半数以上の日がそうでした」ないし「ほぼ毎日そうです」だったら、抑うつを発症している恐れがあります。医師の支援を求めるのがよいでしょう。抑うつを発症しているかどうか見極め、ご自身に一番合う治療法を見つける手助けをしてくれます。

 

このまま放っておいたら、そのうち自然に治まりますか?

支援を受けなくても自然に抑うつが治まることはあります。しかし良くならずに悪化することもあります。抑うつには、薬物療法を受けたり、訓練を受けた療法士と話しをしたりするなどの有効な治療法があります。一番いいのは医師やカウンセラーに相談することです。早く支援を求めれば、それだけよくなります。