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2010-10-01

ソース(記事原文):コモン・グラウンド

性機能障害 ― 男性は特に一時的な解決薬を受け入れやすい

コモン・グラウンド(2010年10月1日)― アラン・カースルズ(Alan Cassels)による医薬品批評

成功は成功を生むのだろうか?

過去10年間、男性用の性的能力向上処方薬は驚異的な成功を見てきました。そして今、ギアが変わり、製薬会社は女性向けの新薬のマーケティングにすっかり当惑しているようです。すでに「ピンクバイアグラ」と呼ばれる女性の性機能障害に対する最初の治療法を発見するための競争は、小さな業界を形成しつつあり、とりわけトークショー、ドキュメンタリー映画、本などにもうけの種を提供しています。そのうち1つを今月はこのホームページでも特集しています。私自身はまだ読んでいませんが、レイ・モイニハン(Ray Moynihan)とバーバラ・ミンゼス(Barbara Mintzes)の新著「セックスと嘘と医薬品(Sex, Lies and Pharmaceuticals)」は、世界中の女性の性欲を医学的な見地で分類し投薬治療をしている製薬業界の取り組みを描き、読者をスキャンダルと怒りの渦に巻き込むものだと思います。

「性的に正常」とみなされるものに対する女性の恐怖を利用しようとしても、製薬業界にとっては困難な作業となるでしょう。製薬業界のマーケティング専門家が今回の取り組みを、男性の性的能力をテストステロン、バイアグラなどの薬で治療する過去の試みに基づいて設計しているならば、この知見を女性に応用してもひどく驚くことになります。分かり切ったことを敢えて言えば、セックスは女性にとってはるかに「複雑」であり、集団として、女性の性欲が市場で利用されることをなかなか受け入れないのです。

男性の性的問題に対する薬や市場の開発は非常にベーシックに思われ、目的は2つに1つ、性的欲望か生殖のいずれかです。欲望に対しては精力または性欲の低下、生殖に対しては勃起または射精が治療対象です。基本的に、男性の性生活を向上させるための治療薬ということになれば、我々男性に興味があるのは以下の3つの質問だけです。「私はその薬に興味をもてるだろうか?」「その薬は自分の装置を『機能』させられるだろうか?」「それは私の仕事の『完了』に役立てるだろうか?」これらのいずれかを満たせれば、その薬は売れるでしょう。女性の性的能力の領域が広大なのに比べて、我々男性はマーケティング担当者の手にかかれば単にいいなりです。

性的関心という点では、これは多くの場合男性にとっての頭痛の種でしょうか?私はそうは思いません。どちらかと言えば、性欲過剰の男性は、性欲がない男性より100万倍多く見られます。製薬会社の研究所を運営しているのが女性だったら、おそらく男性の性欲を高めるのではなく抑える製品に研究努力を置くでしょう。そして女性向けにそれらの製品を販売するでしょうが、この話は別の日にすることにしましょう。

確かに、精力や性欲がない男性は25歳だったときの性的能力と性的エネルギーを取り戻せる薬を歓迎するでしょう。現在、市販されている最も一般的な治療薬はテストステロン補充剤です。「低T」つまり「男性更年期」の症状は、男性の加齢とテストステロン濃度の減少につれ多くの男性にとって現実のものとなり、イライラ、疲労しやすくなり、昼寝が必要になり、そしてもちろん、性的能力が衰えます。

一部の男性にとっては、「低T」の治療は胸にテストステロンのジェルを少量塗ったり錠剤を飲むような簡単なことです。テストステロン治療薬を販売する広告は、古典的なチェックリストのアプローチを使っています。このタイプの広告は、自己不信の種を蒔き、医者に診て貰うよう仕向けるのです。チェックリストの質問事項は「疲れていますか?気分が変わりやすいですか?性的関心を失っていますか?」などで、私の年代の男性をかなりよく要約していますが、我々を網で捕えるのは広告の最後にある言葉です。「加齢は自然なことです。目標は…老いを感じるか否かを選択可能にすることです」これなら私も使ってみたくなります。

製薬会社が大げさに取り上げている疾患と同様に、長期的効果の結論はまだ出ていないとしても、テストステロン補充療法で本当に効果があるほど極端にテストステロン濃度が低い男性はほとんどいません。女性のホルモン補充薬は長期間服用すると効果がなく、実際には危険であることを発見するのに社会には40年近くかかったという事実は覚えておく価値があります。

けれど、生殖の問題はどうなのでしょう?ファイザー社の「勃起薬」バイアグラは、ヒュー・ヘフナー(Hugh Hefner)が通称として提案したもので1988年に上市されましたが、この薬の発明以前は男性の性的問題は存在しなかったのでしょうか?男性の性的問題はそれ以前も存在しており、単にインポテンスと呼ばれていました。我々はそれについて話し合ったり、医者に相談したりすることはありませんでした。けれど、バイアグラが登場するとインポテンスは様変わりし、素敵な、新しい医学的な響きのある「勃起不全」という用語が作られました。そして、医師にも問題なく相談できるようになったのです。

約10年前、私はバイアグラのマーケティングキャンペーンの作成に関わったマンハッタンの大手広報会社の役員にインタビューしました。その役員の女性は、元大統領候補ボブ・ドールがラリー・キング・ライブに出演する数分前にラリー・キングと交わした楽屋での会話を詳しく話してくれました。ボブ・ドールがラリーに自分の近況を喋っていた時、勃起不全治療薬のために参加していた臨床試験について口にしました。ラリーは「そのことについては話したくないですよね?」と尋ねました。「大丈夫です」とドールは答え、後は歴史となりました。ボブ・ドールは、この機能不全に対する助けを求めるよう全米の男性を促す全国キャンペーン開始を支援しました。ドールはバイアグラ製品に対しファイザーの顔として雇われていましたが、後にファイザー社は広告で若い男性をターゲットとする企業決定を下し、ドールはお払い箱になりました。結局のところ、エキサイティングな新しい薬を代表する顔として、インポテンツに見える老人は好ましくないとあなたも思うでしょう?

ここで腕試し問題をしたいと思います。カナダで、勃起不全用の処方薬に他の州より一人当たり13パーセント多く費やし、それ以外の処方薬には他の州より25パーセント少なく費やしている州はどこでしょう?ブリティッシュコロンビア(BC)だと思った人は、正解です。

この理由を知っている人は、どうか教えてください。私は目下、いろいろな説を集めている最中です。BCの男性が他の州の男性よりもインポテンツの割合が多いのは、BCバド(麻薬)を多量に使うからだ、という「BCバド」説を私は信じません。これは本当なのでしょうか?私にはわかりませんが、何となくもっともらしく聞こえます。

ペースの速いマーケティングの世界では、勃起不全はすでに過去のものになりつつあります。我々男性は今や、男性人口の最大40%に影響を与える可能性がある、問題となりつつある新たな状況に直面しています。そうです、早漏(PE)は、コメディショーでも話題となるぐらいホットな新しい病気なのです。

2004年に遡りますが、製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソンは、ダポキセチン(dpoxetine)という同社のPE用のエキサイティングな新しい実験薬の承認を得ようと、米国でFDAにアプローチしました。同社はダポキセチンは「プラセボより『膣内射精潜(IEL)時間』(この用語の意味を理解するには、想像力を使ってください)を延長させた」と述べました。更に、男性約2600人を対象とした12週間の無作為化プラセボ対照試験を2回行いました。しかし、FDAはジョンソン・エンド・ジョンソンの申請を拒絶しました。この薬は多くのヨーロッパ諸国で承認されていますが、カナダでもまだ承認されていません。

ダポキセチンはプロザックやパキシルなどのSSRI抗うつ薬と同じ薬品群で、実際に再構成された抗うつ薬でした。研究者や医師は、SSRIの副作用の一つが射精を遅らせることだと長年にわたって知っていました。医薬品マーケティングの厚かましく奇妙な世界では、副作用が効果になります。

これでもまだ製薬業界は、他のPE薬を作ることをやめていません。例えば、性交5分前に塗布するスプレー薬PSD502は、成分はプリロカイン-リドカインで、基本的に、歯科医が歯科手術前に歯茎を麻痺させるのに使用するタイプの麻酔クリームです。まだ承認されていないものの、きっと時間の問題でしょう。

人生や人間関係に影響を及ぼし、実際にPEが深刻な問題となっている男性は確かにいると思います。私はそれは認めることができます。そして、そのような男性は業界が発見することができるいかなる潜在的に有用な薬の投薬を受ける資格があります。けれど、薬にすぐ飛びつく前に、「時期尚早」という概念を少し検討する必要があると思います。恐らく、化学的な解決法を求める前にパートナーと話し合うことぐらいは必要でしょう。

PE市場が潜在的に巨大であるため、PEの治療薬に製薬会社は本当に沸き立っています。実際、いくつかの「研究」はすべての年齢の30パーセントから40パーセントもの男性が「患者」となり、治療を必要とする可能性があることを示唆しています。比較して、ED治療薬の市場は小さく、男性の人口の10パーセントから12パーセントに影響があるだけで、そのうち大半が通常高齢の男性です。

男性の性的問題について無頓着だと私を却下する前に、男性の性的不全には数多くの身体的および心理的原因があることを繰り返させてください。糖尿病、心臓や血管の問題などの多くの医学上の問題と、一部の抗うつ剤を含む特定の薬は、性的欲求および機能に影響を与える可能性があります。そして不安、ストレス、人間関係の問題は日常的にいやになるほどありますが、これらのうちどれもが男性と男性のセックスにおける楽しみに影響を与えかねないのです。要は、性的な問題が主に医学上の問題であることも時にはありますが、それは稀だということです。

女性は性欲の度合いを医学的な定義に詰め込まれ、薬による解決に向かわされることに猛烈な怒りを覚えますが、我々男性は、性的機能のために薬をより受け入れ、薬の性能向上をそれだけより追求しやすくしているように思われます。結局のところ、錠剤を飲むことは多くの男性の「単に直せばいい」という考え方に合っており、人間関係の問題を洗いざらし語るより、確かにはるかに簡単で面倒がありません。

男性の性機能障害市場はまだ使い尽くされた訳でなく、製薬業界は精力的に女性の性的問題に対する薬をマーケティングし薬による治療に取り組んでいるものの、我々男性向け市場から近いうちに手を引くとは思えません。

アラン・カースルズは、ビクトリア大学の医薬品政策研究者です。氏の他の著作を読むにはwww.alancassels.comを訪れてください。


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