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2013-02-18
ソース(記事原文):メドページ・トゥデイ
新形態のミソプロストールが分娩を促進
メドページ・トゥデイ(2013年2月18日)― アクション・ポイント
・本研究は要約として出版され、会議で発表されたものである。これらのデータおよび結論は査読誌に掲載されるまで仮と考えること。
・陣痛誘発目的の新しい形態のミソプロストールは、同様の膣挿入タイプのジノプロストンより迅速に作用する。
・ミソプロストール座薬はトコリティック剤の必要性の減少と、帝王切開の増大停止とに関連していたと指摘。
サンフランシスコ- 陣痛誘発目的の新しい形態のミソプロストール(サイトテック)は、同様の膣挿入タイプのジノプロストン(サヴィディル)よりに迅速に作用すると、臨床試験が示した。
カリフォルニア大学アーバイン校(University of California Irvine)のデボラ・ウィング(Deborah Wing)医師および同僚らは、ここ米国周産期学会(Society for Maternal-Fetal Medicine)の会合で、経膣分娩までの時間の差異が11時間以上であった(P <0.001)と発表した。
ミソプロストール座薬は、トコリティック剤の必要性の減少と帝王切開の増大停止とに関連していた。
この薬剤に関連するもっと多くの有害事象が分娩中に発現したが、産後や新生児期における有害事象には影響がなかった。
ミソプロストールは既に、陣痛誘発において子宮頚管熟化のために広く使用されているが、潰瘍予防に処方される経口錠剤を砕き、一片を4時間ごとに膣に挿入する必要がある、と会長であり、ノースカロライナ大学チャペルヒル校母体胎児医学ディレクター(director of maternal-fetal medicine at the University of North Carolina at Chapel Hill)であるキャサリン・メナード(Kathryn Menard)医師(公衆衛生学修士)は説明した。
今回の調査結果は、ミソプロストール錠に基づいて期待される結果と概ね一致した、とメナードはメドページ・トゥディ(MedPage Today)の取材で語った。
「これは投与しやすい」とメナードは述べ、錠剤を使用するよりも高価であっても採用されるだろうと予測した。
治験は子宮頚管熟化と陣痛誘発を必要とする女性1,358人を対象とし、ミソプロストール200μgまたはジノプロストン10 mgの膣内挿入を無作為に割り付け、活発な陣痛の開始まで、または最大24時間体内に残した。
経膣分娩に至るまでの時間が短いという主な有効性の利点に加え、この新規の薬剤は経膣分娩または帝王切開のいずれにおいても、より迅速な出産に関連していた(中央値18.3時間対ジノプロストン使用27.3時間、P <0.001)。
その他の二次転帰の利点は、活発な陣痛までの時間が短いということでそれぞれ12.1時間対18.6時間であり(P <0.001)、出産前にオキシトシンを必要とした女性が大幅に少なかった(48%対74%、P <0.001)。
帝王切開の主要な安全性転帰は群間で差がなく、ミソプロストール使用で26%、ジノプロストンで27%であった(P = 0.65)。帝王切開の適応の差異もなかった。
会議中、より迅速な経膣分娩が帝王切開の減少につながらなかった理由を問われ、ウィングは、分娩様式にはその他にも無数の要因が関わると指摘した。
「我々はスイッチを入れることはできるが、それが常に私たちに望む結果を出してくれる訳でなない」とウィングは聴衆に語った。
分娩時全体の、この薬剤に関連する有害事象の発症率は、ミソプロストール使用で13%、ジノプロストン使用で4%であった。
この薬剤に関連する有害事象を決定したのは、カテゴリ2または3の胎児心拍数のトレース(5%対1%)、胎児の心拍数パターンの異常を伴う子宮頻脈で定義される胎児に影響を与える異常分娩(6%対1%)であった。
しかし、「我々が最も懸念する本当の副作用は、母体と新生児の予後であろう」とメナードは述べた。
両群で、この薬剤に関連する可能性があると判断された産後の有害事象が発症したのは乳児1人のみだったが、新生児期における有害事象の発症率は両群で1%未満と同様に低かった。
二つの薬剤の間に母親の安全性の違いの明確なエビデンスはなかった、とウィングは述べた。
しかし、聴衆の1人は、安全性転帰という重要な問題に差異がない、と判断するにはこの研究は力不足だと警告した。
本研究はフェリング・ファーマ(旧サイトカイン)が資金援助したものである。
ウィングはフェリング・ファーマのコンサルテントであったと報告した。
共著者の2人はフェリング・ファーマの従業員であった。
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