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2009-10-23
ソース(記事原文):英テレグラフ紙
減量には抗肥満薬よりも糖尿病注射薬の方が有効
糖尿病治療薬に体重減少効果がある。肥満患者が、ある糖尿病治療薬を使用したところ、5ヶ月間で16ポンド近い減量に成功した。これは抗肥満薬の2倍の効果である。研究報告。
2009年10月23日
7月に発売されたビクトーザ(Victoza)は注射薬である。ビクトーザ(Victoza)は2型糖尿病患者の治療に用いられ、血中ブドウ糖値が低下することにより起こる低血糖発作の予防に大きな成果を上げている。
ところが、ビクトーザ(Victoza)と抗肥満薬の筆頭であるオーリスタット((Orlistat)ゼニカルとも呼ばれる)の効能を比較したところ、肥満改善効果はビクトーザ(Victoza)の方が格段に高かった。
欧州各地に住む564人を対象に研究が行われた。これらの人々のBMI指数は、臨床的に肥満を意味する30から40である。この研究により、ビクトーザ(Victoza)を多量に注射した場合にみられる肥満改善効果は、抗肥満薬を投与した場合や偽薬を注射した場合よりも格段に高いことが判明した。
英国人の4人に1人は肥満であり、多岐にわたる抗肥満薬の使用量も増加傾向にある。2007年には、120万個もの抗肥満薬が販売された。
ランセット誌に掲載されている研究では、ビクトーザ(Victoza)3mgを処方され、ビクトーザ(Victoza)服用中に運動療法と食事療法を続けた被験者の平均体重減少量は15.9ポンド(7.2kg)であった。これに対しオーリスタットを20週にわたり服用した被験者の平均体重減少量は9ポンドであった(4.1kg)。有効成分を一切含んでいない偽薬を用いた被験者の平均体重減少量は、6.2ポンド(2.8kg)にとどまった。
ビクトーザ(Victoza)を服用した被験者全体の4分の3は、体重の5%以上の減量に成功した。これに対しオーリスタットを服用した被験者のうち体重の5%以上の減量に成功したのは半分以下、偽薬にいたっては3分の1であった。
この研究の被験者は全員、食事療法と運動療法を受けた。食事療法下で摂取するカロリー量は、1日に必要な量よりも500キロカロリー少ない量に抑えられた。
ビクトーザ(Victoza)を1日1回注射すると食後の満腹感が増大し、胃腸が食物を消化する速度を緩やかにする。
他の効能としては、心臓疾患や脳卒中の原因となる血圧を下げる効能があることが挙げられる。
ビクトーザ(Victoza)は今年の始めに英国で発売され、現在は2型糖尿病患者の治療に広く使用されていることから、英国立医療技術評価機構から称賛の声があがっている。
肥満改善専用の医薬品として販売する場合、製薬会社は新たな許可が必要となる可能性があるが、2型糖尿病の原因は肥満であるケースが大半である。
代表著者であるコペンハーゲン大学のアーン・アストラップ教授とその同僚は、「リラグルチドによる治療とカロリー摂取量を抑えた食事療法、そして運動療法を併用することにより、臨床的に意義のある、継続的な体重の減少に繋がる。そしてこの体重の減少量は用量依存的であり、体重減少効果は偽薬やオーリスタットと比べ著しく多い」と述べた。
「この20年間で肥満率は3倍に増えた。そして肥満率が30%を超える国々も欧州にある。欧州の成人の約半分は肥満に分類される」
「肥満は高血圧、糖尿病、動脈硬化症罹患の危険性を高め、そしてこれらの疾患は全て、世界各国で主な死亡要因とされている心臓動脈疾患の危険因子である。更に、肥満は生活の質の低下に繋がる。現在発売されている抗肥満薬のうち、安全で効果的なものはほとんどない」
「それ故に、安全性と認容性に優れ、肥満が原因となる疾患のリスクを低減する、従来とは異なる肥満改善方法が必要とされているのである」
今回の被験者にはカロリーを抑えた食事を取ることが求められたため、1日に必要となるカロリー量よりもカロリー量が少ない食事が用意された。そして研究期間中の運動量も増やされた。
英国内に2型糖尿病患者数は約200万人おり、そのうちの約50万人は自身が糖尿病を患っていることに気づいていない。
ランセット誌に掲載されているコメント欄に、肥満症の専門家であるルイジアナ州立大学ジョージ・ブレイ博士の「本日掲載された研究報告は重要である。その研究報告には、リラグルチドを服用した体重過多や肥満の人々の食物摂取量と体重に用量依存的減少がみられた」とのコメントが掲載されている。
しかし、ブレイ博士は、現在のビクトーザ(Victoza)の服用方法は注射服用以外に無く、毎日服用しなければならないのが、ビクトーザ(Victoza)の欠点であると付け加えた。
ブレイ博士は、「長期間の注射による服用が肥満治療に好ましい方法であるか否かについての結論は、まだ下されていない」と述べた。
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