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2013-10-10

ソース(記事原文):てんかんリサーチUK

部分てんかんの小児へのゾニサミド使用が承認される

てんかんリサーチUK(2013年10月10日) ― ゾニサミドは斬新な抗てんかん薬(AED)であり、「ゾネグラン」という名で販売されている。このたび小児への使用が承認され、英国でも6歳以上の子どもおよび青少年に部分てんかん治療薬として処方できることになった。

製薬会社エーザイ(Eisai)によると、ゾニサミドは「多面的な作用機序」と「ほかのAEDにはみられない独自」の化学構造が特徴であるという。つまり、ゾニサミドは医師にとって大変興味深い、新たな治療手段となる。

「てんかんの子どもたちには、治療の新しい選択肢が切実に求められています。したがって今回、小児へのゾネグラン処方が認められたのは喜ばしいことです」。グレート・オーモンド・ストリート病院(Great Ormond Street Hospital)のヘレン・クロス教授(Professor Helen Cross)はそうコメントした。

「子どもに使用できるてんかん治療で、新しくて効果的、かつ忍容性も良好であり、さらには発作の抑制と副作用最小化のバランスがとれたものは、医師、患者、親たちに歓迎されます」。

ゾニサミドは現在、新たにてんかんと診断された成人の部分発作の治療や、成人部分てんかんの補助療法として使用されている。

対象患者が小児にも拡大されるということは、欧州のさらに100万人近い患者がゾニサミドを合法的に入手できるようになるということであり、その中には英国の子どもや青少年6万3000人も含まれる。てんかん患者の多くが従来の治療に反応しないことを考えると、「ゾニサミドは斬新なAED」という事実はとりわけ歓迎すべきことである。

承認の根拠となったのは、部分てんかんの小児207人を対象にプラセボとの比較を行った第III相試験であり、試験結果は7月の『エピレプシア(Epilepsia)』誌に発表されている。試験では、ゾニサミド群で治療が奏効した患者は50%だったのに対し、プラセボ群で発作を抑制できたのは31%だけであった。

同様にゾニサミド群では、プラセボ群に比べ副作用が有意に起こりやすいということはなかった。「治療下で発現した重篤な有害事象」がみられたのは、ゾニサミド群では3.7%にとどまり、プラセボ群では2%だった。

投稿者:スティーブ・ロング(Steve Long)


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