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2014-01-25
ソース(記事原文):腎臓&泌尿器学ニュース
移植後の新規発症糖尿病に対する有望な薬剤
腎臓&泌尿器学ニュース(2014年1月25日) ― ジョディ・シャルノウ(Jody A.Charnow)著
小規模試験で、腎移植後の新規発症糖尿病の治療薬シタグリプチンに短期的な有効性および安全性が示された。
ノルウェーにあるオスロ大学病院(Oslo University Hospital)のテア・アニン・ストレム・ハルデン(Thea Anine Strom Halden)博士らは、移植後に新規発症糖尿病を発症した長期安定状態の腎移植患者19人を検討した。患者の年齢中央値は67歳であった。シタグリプチン50~100mg/日を4週間投与した後に、シタグリプチン無投与期間を4週間設ける群、もしくはその順序を逆にした群のいずれかに患者を無作為に割り付けた。その結果、シタグリプチンは、第1相および第2相インスリン分泌を有意に高め、空腹時および食後の血糖値を低下させることが示された。本研究者らによると、本剤は忍容性が高く、内皮機能や心血管リスクの血漿マーカーへ影響を及ぼすことなく、重篤な有害事象も認められなかった。この結果は腎臓・透析移植学会誌(Nephrology Dialysis Transplantation)オンライン先行版に掲載された。
「以上から、シタグリプチンは、移植後の新規発症糖尿病を有する腎移植患者における新たな治療選択肢となるものの、今後この治療薬に関する長期データが必要とされる」と著者らは記している。
移植後の新規発症糖尿病は、全腎移植患者の10%~15%で、移植後10週間以内に発症する。これらの患者では高血糖を治療する内服薬の選択肢が限定されるが、その理由として腎機能低下や、免疫抑制薬との相互作用の可能性のほか、心血管リスク上昇を招き得る低血糖症状などの有害作用が挙げられる、とハルデン氏の研究グループは説明している。
シタグリプチンは、膵臓のインスリン分泌を高め、グルカゴン(血糖を上昇させる物質)の放出を減少させる。こうした作用は血糖依存的であるため、本剤が低血糖または体重増加を誘発することはない、と本研究者らは指摘している。
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