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2013-11-29

ソース(記事原文):ザ・アルマゲスト

糖尿病薬のメトホルミンが、化学療法と放射線療法との併用で肺がん患者の予後を改善する可能性

ザ・アルマゲスト(2013年11月29日) ―

メトホルミンは、 III期の非小細胞肺がん患者を治療する放射線増感剤となるかもしれない

糖尿病治療薬メトホルミンによる放射線療法と化学療法とを併用しての悪性肺がんの治療が腫瘍の増殖および再発を遅らせる可能性があることが、第15回肺世界肺癌学会 (World Conference on Lung Cancer)での口演で発表されたペンシルバニア大学ペレルマン医学大学院(Perelman School of Medicine at the University of Pennsylvania)の研究者らによる新しい調査結果の中間報告で示唆されている。

今まで類を見ないこの前向き研究の土台を作った前臨床および臨床結果は、III期の非小細胞肺がん(NSCLC)を治療する効果的な放射線増感剤、つまり腫瘍細胞の放射線療法に対する感受性を高める薬として、メトホルミンを挙げている。後期NSCLC患者は局所反応と5年生存率が約15パーセントと悪いため、忍容性が良好な併用療法が大いに必要とされている。

アブストラクトはペンシルバニア大学アブラムソンがんセンター(Abramson Cancer Center)の放射線腫瘍学助教授であるイルディコ・チキ(Ildiko Csiki)博士が発表している。

メトホルミンは2型糖尿病に最も広く使用されている薬だが、前立腺がんおよび結腸がんを含む多くのがんに対する抗がん作用を有することが示されている。メトホルミンはAMP関連経路を活性化し、がんの増殖および生存に不可欠なシグナル伝達経路であるmTORの不活性化と下流エフェクターの抑制につながる。しかし、NSCLCにおけるその役割を支持するデータはほとんど存在しない。そして肺がんにおける放射線増感剤としてのメトホルミンの役割は、さらにもっと理解されていない。

この研究では、2008年6月から2013年6月の間にペンシルバニア大学病院で治療を受けたIII期AおよびBのNSCLを罹患する糖尿病患者16人からの臨床エビデンスが、メトホルミンと化学放射線療法との組み合わせで局所再発が飛躍的に改善したことを示した。中央値10.4ヵ月の追跡期間では、局所再発の発生は2箇所のみだった。

研究者らはまた、併用療法による延命効果を認めた。

「我々の臨床経験は、糖尿病治療にメトホルミンを服用し、III期NSCLCに根治的化学放射線療法を受けた患者が、メトホルミンを服用しなかった患者、および歴史的対照群と比較して、局所制御および全生存率が改善したことを示している」とチキ博士は述べた。

前臨床側では、ペンシルバニア大学の研究者らは肺がんのマウスモデルを開発し、放射線増感剤としてメトホルミンを使用した後の腫瘍増殖遅延を評価した。研究者らはメトホルミンを注射し放射線および化学療法を受けているマウスの腫瘍の大きさを追跡した。腫瘍測定は一日おきに行い、腫瘍増殖遅延をプロットした。

これらの実験の初期データは、メトホルミンの放射線増感剤としての使用を支持している、とチキ博士は述べた。

「このような調査結果は、我々の臨床後ろ向きデータと共に、肺がん治療そしておそらく他のがんの治療における、放射線療法と化学療法とを併用した放射線増感剤としてのメトホルミンを使用する初めての施設前向き臨床試験につながるだろう」と著者らは書いている。

ペンシルバニア大学医学部の共著者はチャールズ・B・シモーネ(Charles B. Simone)、マリーナ・ヘッケル(Marina Heskel)、ピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)、ヒョン・キム(Hyun Kim)、ソウビック・デイ(Souvik Dey)、コスタス・コウメニス(Costas Koumenis)、そしてハーバード大学(Harvard)のマイケル・N・コラデッティ(Michael N. Corradetti)である。


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