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2008-03-31
ソース(記事原文):ABCニュース・ヘルス
緑茶と抗生物質と耐性菌
2008年3月31日(ヘルスデイニュース)
緑茶には、薬物耐性菌やスーパーバグに対する抗生物質の殺菌作用を3倍に高める作用がある。エジプトのアレクサンドリア大学(Alexandria University)の研究報告。
緑茶は、エジプトでよく飲まれるため、抗生物質を緑茶と一緒に服用している人が、大勢いる可能性が高い。それ故、研究者は、緑茶は抗生物質の効能を弱まらせるのか、それとも増大させるのか、もしくはそういった作用は全くないのか否かを見極める必要があった。
「2つの異なる種類に分類される28個の病原性バクテリアに対し緑茶と抗生物質の混合物を試した」とアレクサンドリア大学薬学部のMervat Kaseem博士は、説明文を読み上げた。「全ての微生物に対する抗生物質の殺菌作用が、緑茶により高められた。例えば、状況によっては、クロラムフェ二コールを緑茶と共に服用すると、クロラムフェ二コールだけを服用した場合と比較して、その殺菌作用は、99.99%増大した」
Kaseem博士と博士の同僚は、緑茶が、薬物耐性バクテリアの抗生物質に対する耐性を20%弱めることを確認した。新種の薬物耐性バクテリアがセファロスポリンに対する耐性を持つようになったことから、セファロスポリンは重要な抗生物質であると位置づけられている。
全ての種類の抗生物質は、緑茶と共に服用されるとその効能を高め、ほぼ全てのバクテリアの薬物耐性を弱めることを、研究者達は発見した。また、緑茶の濃度が低くても、同様の効果が得られる場合もあった。
この研究は、スコットランドのエディンバラで開催予定であったthe Society for General Microbiologyの会議で発表される予定である。
「この研究結果が示しているのは、日常生活で摂取している自然食品に対する考えを、我々は改める必要があるということである」とKaseem博士は述べた。「将来、マジョラムやタイムといったナチュラルハーブに薬物耐性のついたバクテリアに対し何らかの効果があるのか否か、を調査する予定である」