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2003-08-20

ソース(記事原文):BBCニュース

肥満による高山病のリスク

高地で休暇を過ごす肥満者は健康を損なう重大リスクに直面する、と研究者らは話す。

テキサス大学サウスウエスタン校(University of Texas Southwestern)の研究者らは、急性高山病は肥満者に発生する頻度が高いことを見出した。

この疾患は、標高が低い地点から、約2438メートル(8,000フィート)以上の地点への急速な上昇と通常関連がみられる。

症状には頭痛、悪心、嘔吐、疲労などがある。

睡眠中の呼吸障害に原因がある可能性を研究者らは示唆している。

この問題のリスクを最小にするために、肥満者はゆっくり時間をかけて高所へ到達すべきであるとして、同氏らは注意を促している。

予防

本研究の統括著者であるTony Babb博士は、「個々の肥満者が高所へ登山する場合、急性高山病の既往がなくても、ゆっくり徐々に登ることを厳守し、予防策を取ることを推奨する」と述べた。

「この他にも、これらの登山者は、高度に対する感受性を有する登山者において高山病の予防効果が示された処方薬アセタゾラミドを服用するよう考慮すべきである」

エキゾチックな場所への旅行ブームで、より高所へと移動し得る登山家、スキーヤー、トレッキング旅行者など、ある程度以上の運動をし慣れた人だけが登山をするとは限らなくなる。

本研究は、肥満者9名と非肥満者10名という少数の男性を対象に検討したもので、減圧室で24時間過ごしてもらった。

大気圧を標高約3657メートル(12,000フィート)と同等に維持した。

肥満群の被験者の大多数である78%が、急性高山病の症状を発症した。非肥満群の被験者の5人に2人が発病した。

Babb氏は「高山病の症状は肥満の被験者の方がより重症であったことから、急性高山病の発生率が体重増加と密接に関連すると考えられることが示されている」と補足した。

本研究はAnnals of Internal Medicine誌に掲載された。


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