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2012-01-31
ソース(記事原文):ドクターズ・ラウンジ
腎機能障害を有する糖尿病患者に対するフェノフィブラートは安全であると判明
ドクターズ・ラウンジ(2012年1月31日)― (ヘルスデイ・ニュース)フェノフィブラートの長期的連日投与は、中等度の腎機能障害を有する2型糖尿病患者に有益であるほか、軽度腎機能障害を有する患者と比較して薬剤関連の安全性に関する懸念事項は増加しないことが、糖尿病ケア(Diabetes Care)誌2月号に掲載された研究で示された。
フェノフィブラートの長期的連日使用は、中等度の腎機能障害を有する2型糖尿病患者に有益であるほか、軽度腎機能障害を有する患者と比較して薬剤関連の安全性に関する懸念事項は増加しないことが、糖尿病ケア(Diabetes Care)誌2月号に掲載された研究で示された。
オーストラリアのシドニー大学(University of Sydney)に勤めるルディー・ティン(Ru-Dee Ting)博士らは、FIELD(糖尿病に対するフェノフィブラート治療介入と事象減少)のITT(治療企図解析)試験を実施し、フェノフィブラートによる心血管疾患・末期腎疾患(ESRD)事象への効果を検討した。FIELD試験では、中等度以上の腎機能障害を有する2型糖尿病患者9,795人を対象とし、一定用量のフェノフィブラート200mg/日、もしくはマッチさせたプラセボを5年間以上投与した。主要転帰は、心血管系死亡、心筋梗塞、脳卒中、および冠状動脈/頸動脈再建の複合とした。末期腎疾患(ESRD)事象は、血漿クレアチニン400μmol/L超、透析、腎移植、または腎死などとした。
中等度の腎機能障害を有する2型糖尿病患者集団(推定糸球体濾過量30~59mL/分/1.73m2)に対するフェノフィブラート連日投与により、腎機能障害の重症度に関係なく、全心血管事象数がプラセボよりも11%減少したことが明らかとなった (ハザード比0.89、95%信頼区間[CI]0.80~0.99、P=0.035)。ESRD事象の発生率は治療群間で統計学的差は認められなかったほか、フェノフィブラートには有害な安全性シグナルとの関連はみられなかった。
「FIELD試験では、2型糖尿病における軽度・中等度の腎機能障害の存在下で、フェノフィブラートを投与すると、血漿クレアチニン値の上昇を引き起こすものの、心血管疾患または腎臓関連リスクを増加させることはなかった。既存の中等度腎機能障害を有する患者にフェノフィブラートがもたらす心血管疾患の有益性は、正常な腎機能患者における有益性と同程度以上であり、安全性の懸念事項が増すこともなかった」と著者らは記している。
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