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2016-04-12
ソース(記事原文):NEJM
米国予防医学専門委員会が心臓血管疾患と大腸がんの予防にアスピリンを推奨
【NEJM】(2016年4月12日)
米国予防医学専門委員会は、50~60代の心臓血管疾患および大腸がんの高いリスクを持つ成人に対する第一予防としてアスピリンを推奨している。2007年および2009年にグループ推奨定義が改訂されたそのガイドラインは、アナルズ・オブ・インターナショナル・メディシン誌で発表されている。その内容は以下のとおりである。
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・低用量のアスピリンの使用は、この先10年間以内に起こる心臓血管イベントリスクが最低10%であり、出血リスクが低く、そして平均余命が最低でも10年の50-59歳の成人に推奨されている。また患者は、最低でも10年間毎日アスピリンを服用する意思のある人でなくてはならない(推奨グレードB)。
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・上記の基準に合致する60-69歳の成人に対し、アスピリン投与開始時期は個別に決定しなくてはならない(グレードC)。
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・50歳未満および69歳以上の患者に対しては、推奨への充分な根拠がない(グレード1)。
NEJMジャーナル・ウォッチカーディオロジーの編集長であるハーラン・クラムホルツ博士は、このように述べている。「推奨は理にかなっていますが、それらはごくわずかな数の質の高い研究に基づいたものであり、最新の研究は行なわれていないということを人々は自覚すべきです。最終的なアスピリンの効果はさほど大きくないと思われ、“治療開始”を決めるのは共有意思決定が理想的です。なぜなら最新の治療および、危険性と有益性の折り合いに対する根拠の関連性に関しては、いくつか不確実性があるからです」。
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