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2013-10-02
ソース(記事原文):ニュー・サイエンティスト
葉酸欠乏の影響は何世代も後にまで及ぶ
ニュー・サイエンティスト(2013年10月2日) ― リンダ・ゲッデス(Linda Geddes)著
親が食事から葉酸を十分に摂取できているかどうかで、その子どもだけでなく後の世代の健康が左右されるかもしれません。
これはマウスを使った研究で、葉酸欠乏が引き金となり子や孫マウスに異常が起きたという結果から示唆されました。
葉酸はタンパク質合成に必要なビタミンです。妊娠中の葉酸不足が先天異常や低出生体重を招くことは良く知られていますが、その理由ははっきりしていません。これを調べるために、ケンブリッジ大学(University of Cambridge)のエリカ・ワトソン(Erica Watson)と共同研究者らは、葉酸代謝にかかわる酵素MTRRの遺伝子に変異があるマウスを繁殖させました。この変異による影響は、食事から葉酸を摂取できない場合と似ており、実験を行う上では遺伝子変異のほうがコントロールしやすいからです。
変異マウスと正常マウスを交配させたところ、一部の胎仔に心臓欠陥や二分脊椎などの異常があらわれました。異常がない兄弟だけが出生予定日まで生存し、それらマウスを正常マウスと交配させたところ、次の世代にも同様の障害があらわれ、その後の2世代にも同じ問題が起こりました。
ワトソン博士によれば、この影響は子や孫マウスにMTRR変異がなくても起きたことから、DNAそのものではなく、遺伝子スイッチシステムの変化を介して継承されたと考えられるそうです。
この「エピジェネティックな」システムは、メチル基のような化学的タグの付加によって遺伝子のスイッチを入れたり、切ったりするものです。最近まで、そのようなエピジェネティックマークは世代ごとのものであり、マークは一掃されて次世代には継承されないと考えられていました。しかし、ワトソン博士のチームが葉酸欠乏マウスと、次世代となる子孫のDNAを調べたところ、そのメチル化には広範囲に及ぶ変化があったことが分かりました。
興味深いのは、MTRR変異を持つのが祖母か祖父かにかかわらず、孫マウスに異常がみられたことです。これは、単に問題の子宮内で赤ん坊が発育している際の葉酸曝露ということではなく、葉酸欠乏のせいで受胎前の卵子や精子にマークがそのまま残ることを示唆しています。
キングス・カレッジ・ロンドン(King's College London)のティム・スペクター(Tim Spector)によれば、「継承されるエピジェネティックな変化」は存在しており人の健康にとって重要であるという証拠が増えつつあり、今回の研究もこれを支持するものです。
例えば以前の研究で、雄マウスが幼齢期にストレスを受けると、その孫には不安症やうつ病の症状が起こりやすいことが分かっています。
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