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2013-04-17

ソース(記事原文):ニュースマックス・ヘルス

薬剤で自閉症患者の記憶力向上が判明

ニュースマックス・ヘルス(2013年4月17日)― ニック・テイト(Nick Tate)著

高血圧や不安症およびパニック発作の治療に一般的に用いられる薬剤が、自閉症スペクトラム障害患者の作業記憶を改善させることが明らかにされた。

自閉症患者は言語・表情・社会的手掛かりの処理方法が異なるため、一般的に他者との意思疎通が困難となるが、プロプラノロールがその言語能力や社会生活機能を改善させる一助となりうることが、ミズーリ大学コロンビア校(University of Missouri-Columbia)の研究者らによる試験で明らかにされた。

研究者らによると、作業記憶は、会話についていくことや、パズルを完成させること、方向を記憶することなど、情報を保持する能力に影響するものである。

神経学者デイビッド・ベバースドルフ(David Beversdorf)博士は、自閉症特有の神経反応がストレスの多い状況に適切に対応する能力を阻んでいるが、本剤でその反応を鎮められる可能性があると説明している。

ミズーリ大学医学部放射線学・神経学部門のベバースドルフ準教授は「トラを目の当たりにすると、闘争・逃走反応の信号が送られると考えられる。今日では、試験を受けるなどのストレス要因により同じ反応が生じうるものの、有用性はない」と語った。「プロプラノロールはこれらの神経反応を鎮める働きがあり、不安軽減を目的として本剤を服用すると効果を得られる人がいるのはそのためである」

今回の試験で、研究者らはミズーリ大学の自閉症・神経発達障害を専門とするトンプソンセンター(Thompson Center)の若年成人患者14人を対象に、プロプラノロールの効果を追跡した。その結果、プロプラノロール投与患者の作業記憶が大きく向上したことが明らかとなった。一方、自閉症ではない被験者13人からなる対照群では全く効果がないか、わずかしか認められなかった。

研究者らによれば、自閉症患者の作業記憶を改善させるためだけに医師がプロプラノロールを処方したのではなくても、この処方薬を既に服用している患者は効果を得ていると考えられることが、今回の結果から示唆される。

神経心理学国際学会機関誌(Journal of the International Neuropsychological Society)に掲載された本研究に携わったミズーリ大学文理学部心理科学部門のショーン・クリスト(Shawn Christ)準教授は「不安などの異なる理由でプロプラノロールを既に処方されている自閉症スペクトル障害患者は、作業記憶も改善している可能性がある」と述べた。


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