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2013-01-16
ソース(記事原文):ヘアリオ
進行した軟部肉腫の患者にソラフェニブが有望
ヘアリオ(2013年1月16日)― サントロ・アン(Santoro A.Ann)著、欧州臨床腫瘍学会誌(Annals of Oncology)2012;doi:10.1093/annonc/mds607.
第2相試験の結果から、ソラフェニブは平滑筋肉腫患者の治療薬として有望であるように思われる。
本研究は、進行した軟部組織肉腫患者を対象に、多標的チロシンキナーゼ阻害剤ソラフェニブ(商品名ネクサバール、バイエル社-オニクス社)の有効性を評価することを目的として実施された。
2006年11月~2010年1月に非盲検の非無作為化多施設共同試験が実施され、アントラサイクリンをベースとした化学療法の治療歴のある患者101人が対象とされた。そのうち36人は平滑筋肉腫を有しており、19人は血管肉腫、46人は他のタイプの肉腫であった。
全患者にソラフェニブ400mgを1日2回28日間にわたり投与した。
主要評価項目は6ヵ月時点の無増悪生存率とした。研究者らは、毒性および臨床転帰を、全ての組織型で調べるとともに、平滑筋肉腫と血管肉腫でも検討した。
評価可能例のみの解析(per-protocol解析)では、患者の14.5%で部分奏効が得られ、32.9%で安定が得られた。無増悪生存率は、全ての組織型で34.5%となり、平滑筋肉腫で38.4%、血管肉腫で56.3%であった。
ITT解析では、無増悪生存率が全組織型で27.1%、平滑筋肉腫で35%、血管肉腫で35.5%であった。
組織型ごとに層別化したところ、無増悪生存率の成績は、平滑筋肉腫の方が、その他の組織型よりも優れていた(P=0.033)。
この治療は全般的に忍容性が高かったと研究者らは補足している。
また、今回の結果は、組織型に基づく試験で、さらなる評価が必要とされることを示唆するものであるとしている。
情報公開:同研究者らは本研究に関連する開示すべき資金源はないと報告している。
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