その他 - このカテゴリーに関連するニュース・情報

下記の内容は、当サイトがWeb上の英語で書かれたニュースや記事を独自に訳したものであり、当サイトはその内容、翻訳の正確性に関して一切免責とさせて頂きます。この点をご理解の上、参考になさってください。また、この翻訳文の無断利用はお控え下さい。

2010-01-23

ソース(記事原文):BBCニュース

骨が脆い子供に希望を与える臨床試験

2010年1月23日

ジェーン・エリオット(Jane Elliott)

保健担当リポーター、BBCニュース 

ルーク・ホール(Luke Hall)が初めて骨折したのは、まだ母親の子宮にいた時のことだった。13歳までに40回以上骨折した。

リーズ(Leeds)で暮らすルークは骨形成不全症(OI)患者である。母ドロシー(Dorothy)が妊娠3か月の時にOIと診断された。

ドロシーは言う。

「初めて3Dスキャンを受けた時に問題があるとわかりました。

妊娠中に脚の骨が折れたのですよ。

初めてはいはいした時にもあちこち骨折していました。家具につかまろうとして両足をぶつけて折れてしまいました。

主に折れるのは脚なのですが、腕や手、そしてつま先も一か月おきに骨折しています」

現在は新しい試験により、成人の骨粗鬆症の治療薬がルークのようにこの疾患に苦しむ子供たちの骨折の回数を減らせるとわかっている。

OIの専門家、ニック・ビショップ教授(Nick Bishop)はシェフィールド小児病院(Sheffield Children's Hospital)を研究拠点にしている。教授はリセドロン酸が骨量を増やして、骨の変形を減らすことを発見した。

50名を超す小児が参加した試験で、週に1回、わずか2 mg服用するだけで骨折の危険性が低下する可能性があることが確認できた。重症でない症例では、リセドロン酸は既存の薬剤に替わりうる、より服用しやすい、そしてより安価な薬剤である。

「入院数を減らせるか知りたかったのです。結果として子供たち全員の骨折の回数が減りました。

これを確認するのに7年かかりました。しかしこれは大きな前進です。その患者さんにとって何が一番いいか判断するのに役立つのですから」

もっと重篤なOI患者や乳児、成長期の終わりにある青年には静脈注射薬パミドロネートの方がよいだろうと教授は述べた。

活力を高める

ドロシー・ホールさんは、リセドロン酸でルークが以前より元気にもなったという。

試験に参加した小児も概して治療前より楽しそうだったとビショップ教授も同意する。

「本剤を服用した子供達は、体調が良くなりました」

「両親達は、治療中は子供たちが前より元気で、楽しそうで、いらいらしなくなったと言っています」

ルークは今もリセドロン酸を続けており、骨が厚くなってきていることはスキャンでわかるが、まだ危険があるとホールさんは言う。

「ルークは病気との付き合いが長いですから、その場に応じた判断を自分で下せます。自分の限界をきちんとわかっているのです。

小さかった頃よりは楽になりました。

ルークにできないことはいろいろあります。

彼は、13歳になるまではサッカーチームでプレーしていました。

体が成長するにつれて骨を折る危険性も増すため、サッカーを続けることはできない事を、ルークは理解してくれました。

腕や脚1本の骨折なら簡単に対応できますが、脊椎を損傷したら取り返しがつきません」

この臨床試験に資金提供した関節炎研究キャンペーン(Arthritis Research Campaign)のジェーン・タドマン(Jane Tadman)はこう語る。「稀な病気ではあるものの、骨形成不全症は子供たちの人生において大きな足かせとなる深刻な病気です。ですからビショップ教授の研究がこの疾患の治療を大いに前進させ、より多くの若者たちがより普通で活発な生活が送れるようになることを望んでいます」


この記事に関連するくすり屋さん取扱商品

- リソフォス75 (リセドロン酸ナトリウム) 75mg (2錠) 1470 円

- リソフォス150 (リセドロン酸ナトリウム) 150mg (1錠) 880 円

- リソフォス35 (リセドロン酸ナトリウム) 35mg  (4錠) 710 円