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2011-10-24
ソース(記事原文):トレードアラビア
専門家らがうつ病の革新的な治療法を討議
トレードアラビア(2011年10月24日)― 先日、うつ病の革新的な治療薬に対する選択肢を討議するため、ドバイでこの種で初めての会議が行われ、湾岸地域全域から100名以上の医療専門家が参加した。
この会議はフランスの大手製薬会社であるセルヴィエ社(Les Laboratoires Servier)が主催したもので、今回湾岸諸国で初めて利用可能となった新しい治療薬に焦点を当てた。
うつ病の有病率は世界で10~15%に達したと推定されており、この治療法は歓迎される選択肢として、現在湾岸諸国で使用可能な既存の治療薬に追加されることが期待されている。
ドバイのラシッド病院(Rashid Hospital)で精神科副部長(assistant head of Psychiatry)を務めるアデル・カラーニ(Adel Karrani)博士はこの会議に参加し、この新しい治療薬のこの地域への導入の意義を強調した。
「うつ病は、GCC(湾岸アラブ諸国協力理事会)域内では依然として公に語られにくい問題で、その結果、多くの症例が毎年診断されないままとなっています。多くの人がまだ精神疾患を架空の病気だと認識しているので、この問題に対し全般的に啓発・教育が欠如しています」とカラーニ博士。
「うつ病は、本当の身体的および感情的症状を伴う衰弱性疾患であり、私の推計では、ラシッド病院の精神科では、うつ病患者を少なくとも毎年4,000例受け入れています」とカラーニ博士は説明した。
「本日ここで湾岸諸国の医療専門家がこのように大規模な集会を行っていることが、この問題の重要性を切に語っています」
「湾岸地域全域でこの新しい治療薬が発売されることを我々は喜んでおりますし、この地域全体の医師や患者に間違いなく提供される恩恵を楽しみにしています」と博士は付け加えた。
基調講演者であるウィーン大学(Vienna University)のジークフリート・カスパー(Siegfried Kasper)教授は、主要な国際的研究のデータを発表し、アゴメラチンとして知られる新しい抗うつ薬を従来の抗うつ薬と比較し、強化された治療特性を強調した。
注目すべき機能強化は、憂うつ気分が治療の第1週から改善すること、そして良好な忍容性である。
従来の抗うつ剤の悪名高い副作用である体重増加や性機能障害はアゴメラチンに関連付けられていない、と専門家は述べた。
「医師と患者の双方が報告しているように、治療を開始したまさに最初の週から、アゴメラチンは大きな臨床的改善をもたらした。より正確には、患者自身が治療開始の第1週に、早くも気分が良くなり、昼間の機能障害が改善されたと報告している」とカスパー博士は説明した。
博士によると、アゴメラチンは欧州では2009年に登録されて利用可能となっており、クウェート、バーレーン、オマーン、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)では保健省の登録を受けている。
今回、アゴメラチンは、この同じ国々において大うつ病性障害を患っている成人患者の治療に利用できるようになった。‐トレードアラビア・ニュース・サービス(TradeArabia News Service)
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