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2011-09-24
ソース(記事原文):AMEinfo.com
アゴメラチンが湾岸アラブ諸国協力理事会(GCC)域内のうつ病患者に新たな希望をもたらす
AMEinfo.com (2011年9月24日)― アラブ首長国連邦(UAE):プレスリリース
パリで開催された第24回欧州神経精神薬理学会議(24th European College of Neuropsychopharmacology (ECNP) Congress)に6,000人以上の医療専門家が集まり、アゴメラチンに関する新たな情報について討議をおこなった。この薬は、フランスのセルヴィエ社(Les Laboratoires Servier)が開発した革新的な新規抗うつ薬である。
カナダ・トロント大学(University of Toronto)の シドニー・ケネディ(Prof. Sidney Kennedy) 精神医学教授と、南アフリカのケープタウン大学精神医学・精神衛生学科長(Chair of the Dept. of Psychiatry and Mental Health at the University of Cape Town)のダン・スタイン(Prof. Dan Stein)教授は、会議で新たな研究結果を発表した。発表では、うつ病患者にみられる不安の治療において、アゴメラチンをその他一般に処方されている抗うつ薬と比較したところ、その強力な効果が認められたことが強調された。アゴメラチンの有益な効果は、不安の強いうつ病患者でさらに顕著であった。
ドバイのラシッド病院(Rashid Hospital)で精神科副部長(Assistant Head of Psychiatry)を務めるアデル・カラーニ医師(Dr. Adel Karrani)は、この結果の意義を強調し、次のように説明した。「アゴメラチンに関する試験は、不安を訴えるうつ病患者でこの薬の高い効果が認められることを示しています。アゴメラチンはその新しい作用機序により、不安などうつ病の中核症状を治療対象とします。現在、不安からくる衰弱に悩まされているうつ病患者にとって、これは明るいニュースです。」
この新たな情報は、6件の大規模多施設共同試験の解析結果に基づくものである。試験はそれぞれ6週間から8週間を実施期間とし、全体で大うつ病性障害(MDD)の患者約2,000例が登録された。これら患者のうち、900例以上が重度の不安に分類された。
ドバイ市場に対するこの新規抗うつ薬の意義について、カラーニ医師はとりわけ次のように強調した。「人口のおよそ10~15%がうつ病と診断されており、私の推計では、毎年ラシッド病院の精神科で不安および抑うつ状態の患者を少なくとも4,000例受け入れています。」
また「有効性が証明されただけでなく、アゴメラチンには、性機能障害、体重増加、不眠といった従来の抗うつ薬服用に伴う一般的な副作用がほとんどみられません。アゴメラチンはうつ病治療の有望な選択肢を提供します。」と説明した。
もう1つ患者にとって有益な点は、間違いなく作用の発現が早いことだろう。アゴメラチンは、治療開始から2週目には早くも不安スコアを有意に低下させたことが明らかにされた。一方、従来の抗うつ薬は十分な効果があらわれるまで6週間から8週間かかる。
うつ病患者の概日リズムはかなり乱れており、アゴメラチンはこのリズムを元に戻す初の抗うつ薬であり、うつ病治療に対し完全に新しいアプローチを提供する。
アゴメラチンは、欧州では2009年に承認されて以来、利用可能となっている。クウェート、バーレーン、オマーン、カタール、UAEではすでに保健省の承認を受けており、湾岸諸国においてMDDに悩まされている成人患者の治療に対し間もなく利用可能となる。
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