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2013-10-01

ソース(記事原文):皮膚&アレルギー・ニュース

イソトレチノイン継続時間が顔面浮腫を有する座瘡に大変革をもたらす

皮膚&アレルギー・ニュース ― サンフランシスコ ― ティモシー・G・バーガー(Timothy G. Berger)博士の顔面浮腫を有する座瘡の患者はいずれも、経口イソトレチノイン治療に反応していなかったので、ほとんどの臨床医が酒さの後期合併症とみなしていたモルビアン病患者5人のうち5人が成功したとニューヨークの皮膚科医が報告したとき、バーガー博士は困惑した。この5人の患者の治療成功の秘訣は何であったのか?

答えはこうであった。治療が成功したこれらの患者は、改善の兆候が見られるまで少なくとも6ヶ月、治療期間を延長し、かつ大量投与されていた。

「私は早く切り上げ過ぎていた。治療期間が十分ではなかった」とカリフォルニア大学サンフランシスコ校(University of California, San Francisco)のバーガー博士は言った。「私は現在、このような患者への取り組み方法を変えている」と、太平洋皮膚科学会議(Pacific Dermatologic Association)の年次総会でのプレゼンテーションで語った。

報告された患者5人の平均服用量は、16ヶ月の平均治療期間(10~24ヶ月の範囲)で60 mg /日(40~80 mg /日の範囲)であった。患者のイソトレチノイン平均累積投与量は285 mg / kg(170~491 mg / kgの範囲)であった。平均無病フォローアップ期間は9ヶ月(1~24ヶ月の範囲)であったと研究者らは書いている(Arch. Derm. 2012;148:1395-8)。しかしながら、研究者らは、少なくとも6ヶ月経過するまで患者に実質的な臨床的改善が見られなかったことを言及している。

本研究で使用された日々の投与量および累積の投与はともに高用量であった、とバーガー博士は指摘した。「顔面浮腫を有する座瘡の患者に経口レチノイドを投与する場合、『これほどの量を服用し、少なくとも6ヶ月間の治療が必要である』と患者には事前に伝える必要がある」とバーガー博士。

顔面浮腫を有する座瘡は 「本当に治療が難しい病気である」とバーガー博士は言った。顔面浮腫を有する座瘡の従来の治療には全身性抗炎症薬が含まれるが、その臨床反応はしばしば十分ではない、と博士は指摘した。本調査結果は少数の患者に限定されてはいるが、結果は困難な条件に対する有望な選択肢を表している。

「この論文は私に多くのことを教えてくれた」とベルガー博士は付け加えた。

バーガー博士は財務開示がないと報告した。


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