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2015-08-11
ソース(記事原文):MNT
テストステロン治療が高齢者の心臓血管リスクを減らすかもしれない
【MNT】(2015年8月11日)
テストステロン補充療法を受けているテストステロン値の低い男性は、心臓発作、脳卒中そして全死因死亡のリスクも減少することが研究によりわかった。
『ヨーロッパ心臓ジャーナル』で発表されたその研究は、復員軍人援護局のデータベースから得た8万3000人以上のデータを利用した。
「これは、総合テストステロン値を正常化するのに適切な分量を使用する場合に限り、顕著な有益性がみられることを立証した最初の研究である」と著者は記している。「テストステロン補充療法の後に治療域に達しなかった患者には、心臓発作や脳卒中の減少がみられず、また死亡率に対する顕著な減少もなかった」。
先月、『メディカルニュース・トゥデイ』はテストステロン治療をめぐる討論に焦点を当てたスポットライトを開催し、そこで臨床医たちはそのような治療はいつ行なうのが適切であり、どんな危険性と有益性があるのかについて対立した。
この討論の側面は、テストステロン治療が有害かどうかである。今年の初め、米国食品医薬品局(FDA)はテストステロン商品の注意書きを更新し、警告の項目に心臓発作および脳卒中のリスクが高まる可能性の一文を加えた。
しかしながら、膨大な数の被験者と長期にわたる追跡期間により、この新しい研究の結果は有力であると考えられる。
研究では研究者チームが、1999年から2014年の間に復員軍事援護局の医療施設で治療を受けたテストロン値の低い50歳以上の男性の文書化された臨床的転帰を分析した。
分析した男性は3つのグループに分けられた。
グループ1: テストステロン値が正常に戻るまで治療を受けた男性
グループ2: 治療は受けたがテストロン値が正常に戻らなかった男性
グループ3: テストステロン補充療法を受けず、値が依然として低い男性
すべてのグループとも平均追跡期間は4.6-6.2年である。
テストステロン治療が成功した男性は追跡期間中の死亡の可能性が 56% 少ない
グループ間で公正な比較をするために、類似した健康状態の男性もこの研究に含めている。さらに、研究には現在心臓疾患を持つ男性は含まれているが、心臓発作や脳卒中の既往歴のある人は除外した。
テストステロン値が正常に戻ったグループ 1 の男性と、低テストステロンを治療していないグループ 3 の間には明らかな臨床的転帰の対比がみられた。治療を受けた男性は治療を受けてない人と比べて死亡の可能性が 56% 、心臓発作の可能性が 24% 、そして脳卒中の可能性が 36% それぞれ少なかった。
グループ1と、治療を受けてもテストステロン値が正常に戻らなかったグループ2の間にも同じような違いが観察されたが、グループ1と3にみられたほどの相違ではなかった。
未治療の人と比較して、治療後にあらゆる全死因死亡のリスクがわずかに減った男性を除き、グループ2とグループ3の臨床転帰の差はほとんどなかった。
これらの効果の機序はまだ解明されておらず、さらなる研究が必要である、と研究者たち。体脂肪、インスリン感受性、血小板、脂質、そして炎症が潜在的要因であると示唆している。
しかしながら、この結果はテストステロン補充療法により有益性を得ることができることを示唆しているにも関わらず、「テストステロン治療の利益を最大限に患者にもたらすための適切なスクリーニング、選択、分量、そして患者のフォローアップ」がなければならない、とカンサス・シティ復員軍事援護局医療センターの医師であり共著者でもあるラジャ・バルア医師は語っている。
例え関連する病状が明らかではないにしても、現在のところ臨床医の中にはテストステロン療法は理にかなっており、有益性をもたらすかもしれないと信じている人もいる。研究の著者たちはテストステロンの承認適応症外使用は懸念事項であり、テストステロン補充療法は関連する病状がある人だけに使用すべきであると述べている。
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