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2010-01-01
ソース(記事原文):BBCニュース
心臓弁膜症
トリーシャ・マクネア博士
心臓弁膜症は通常年齢とともに現れ、60歳以上の人に発症するものだが、感染の結果によって生じることもあり、その場合は数日中に心臓弁が「破壊」される。
この記事は、ジェニ・ワーデン博士により2010年1月に医学的にレビューされたものである。
心臓弁膜症とは?
各心臓弁は、1組のフラップ、すなわち弁尖からなり、門のように開閉して血液が心臓を通過したり、心臓の各部屋へ流れたりするのをコントロールする。これらの弁により、心臓で血液が一方向にしか流れないようになり、血液が逆戻りし始めた場合には、弁が強制的に閉じるようになっている。
心臓には4つの部屋があり、この部屋と部屋の間の血流をコントロールするために心臓弁が計4つある。心臓弁が適切に機能しないと、血流の混乱をまねく。
主な問題には以下の2つがある。
* 適切に閉じない弁。これは、弁閉鎖不全を起こし、血液が弁から逆戻りし、間違った方向に流れる(例:大動脈から心臓へ逆流する)。
* 適切に開かない弁。これは、弁の狭窄として知られ、弁を通り抜ける血流が抑制される。
もう1つの心臓弁の問題には、僧帽弁逸脱症または弁逸脱症候群と呼ばれる症状があり、健常である人に診断されることが多い。
独特のクリック音や心雑音の原因であるため、これは心臓弁の弁尖の1つが間違った方向へめくれているとかつて考えられていた。しかし今日では、成人の2%に弁逸脱症候群が確認され、これについて一部の専門家は単なる正常変異にすぎず、決して病気ではないと述べている。
心臓弁膜症の症状
心臓弁膜症の症状には以下のようなものがある。
* 疲労または運動時の息切れ
* 足首と脚のむくみ
* 極端な例ではめまいや失神が認められる。
* 狭心症を起こす場合がある。
治療と回復
心電図を取ったあと、心臓の図を取るため心エコーを行う。心臓弁の疾患が見つかった場合には、この症状に対処するために投薬治療を用いることがあり、その治療薬として以下のようなものがある。
* 利尿薬
* ACE阻害薬
* ジゴキシン
重症例では、心臓弁の置換術が必要となる可能性がある。病変した弁には、通常、人工の心臓弁(人工弁/機械弁)、もしくは動物由来の心臓弁(組織弁や生体弁)が置換される。弁置換術を施行した後の死亡率は5%である。大動脈弁の置換術では、リスクがより少ない。
心臓弁膜症と、人工弁の手術については、アメリカ国立医学図書館(US National Library of Medicine)で詳しく知ることができる。
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