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2014-02-01

ソース(記事原文):ダッカ・トリビューン

抗癌作用を持つ素晴らしい天然色素リコピン

ダッカ・トリビューン(2014年2月1日) ― サジョル・アシュファーク(Sajol Ashfaq)医師 著

リコピンの最も濃縮された食物源はトマトである。

リコピンとは特定の果実や野菜の赤色の元となる色素の一種でカロテノイドのことである。リコピンには強力な抗酸化作用もあり、DNAやその他の脆弱な細胞構造に損傷を与える危険なフリーラジカルを排除する。

リコピンの最も濃縮された食物源はトマトであるが、アンズ、グアバ、スイカ、パパイヤ、ピンク・グレープフルーツもこの色素の重要な源である。米国がん協会(American Cancer Society:ACS)は、リコピンを強力な天然抗癌食材として勧めている。

リコピン含有食を摂取すると、特定の癌や心疾患などの発症リスクが低下する可能性がある。トマトおよびトマト含有製品の摂取と、肺癌・胃癌・前立腺癌のリスク低下との関連性を示す強い科学的根拠が、複数の研究で明らかにされている。また、最近の研究で、リコピンが血中コレステロールに有益な抗酸化作用を及ぼすことも示されている。

血中リコピン値が上昇するにつれ、酸化コレステロール値が下がり、その結果として心疾患リスク低下の助けとなる。新鮮なトマトにはリコピンが豊富に含まれる一方、トマトを調理または加工すると多くのリコピンが放出されてしまう。トマトやトマト製品(ジュース、スープ、ソース、ペーストなど)は、様々な果実や野菜を豊富に含む食事の一部に含めた方が良い。

血中リコピン値を検討した研究において、生トマトまたはトマトジュースの摂取後よりも、調理したトマト摂取後の方が、リコピン値が高いことが分かった。つまり、トマトソースまたはペーストなどの調理済みトマト製品におけるリコピンの方が、生トマト中のリコピンよりも、体内で吸収されやすい可能性のあることが示唆される。リコピンに富む野菜や果実を、少量の油または脂質(サラダ油またはピザチーズなど)と共に食すると、腸のリコピン吸収量が増加する。また、リコピンはジェル状カプセル剤や液体サプリメントとしても入手可能である。

複数の研究で、トマト製品の消費量が多いと、リコピン値も高いことが示されている。栄養士によると、オリーブ油でトマトを加熱したり、トマトペーストまたはソースのような製品を消費したりすると、実際にリコピンを吸収しやすくなるという。


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