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2011-03-29
ソース(記事原文):BBCニュース
睡眠パターンが減量に影響する
2011年3月29日
アメリカの科学者らによると、睡眠やストレスレベルの管理が肥満との戦いの一助となれるそうだ。
6ヶ月の調査に参加した472人の肥満患者のうち、睡眠不足や睡眠過多の被験者の体重は減少しにくい傾向にあった。
国際肥満ジャーナル(International Journal of Obesity)で報告されたのは、ストレスレベルが低くなるにつれ体重の減少幅が大きくなる可能性が大いにある、ということだった。
イギリスの睡眠の専門家は、人は「今よりも食べる量を減らし、もっと運動をし、そして十分睡眠を取る」必要があると語った。
イギリスの成人のほぼ4分の1が医学的に肥満、つまり肥満指数が30を越えていると考えられている。
約500人の肥満患者が、米国のカイザー・パーマネント医療研究所(Kaiser Permanente Center for Health Research)の治験の初期段階に参加した。
6ヶ月間、被験者は1日に500カロリー減らした食事をし、ほぼ毎日運動し、グループセッションに参加しなくてはならなかった。
減量
著者らは「睡眠時間がこの減量プログラムの成功を予測していた」と報告している。
開始時にストレスレベルが低い被験者は、減量幅も大きかった。
研究者らは「これらの結果は、長期の体重管理研究において早期の睡眠レベルとストレスレベルを査定することにより、更なるカウンセリングで恩恵を受けられる参加者を特定できる可能性がある」と付け加えた。
英国睡眠学会(British Sleep Society)のニール・スタンリー(Neil Stanley)博士は、睡眠の専門家らは以前からこのことを認識していたが、肥満の専門家らが注目してくれてよかったと語った。
「我々は常に、食べる量を減らし運動量を増やすことを推奨してきた。しかし、睡眠も十分に取る必要があるという証拠が相次いで発見されている」と博士は語った。
「ストレスを受けると人は自己制御が弱まり、おそらくチョコレート・バーでも食べながら自宅で自分自身を慰める、というのも真実ではある」
英国肥満フォーラム(National Obesity Forum)の委員、デイビッド・ハスラム(David Haslam)博士は「もしこれが本当にそうであるのであれば、治療に反応する患者に関する予測因子を見つけておくのはいい考えだ」と語った。