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2013-03-27

ソース(記事原文):ヒューストン・ニュース

高血圧治療薬がコカイン依存症に有用である可能性

ヒューストン・ニュース(2013年1月23日)― 市民活動レポートより

ヒューストン ― マイケル・E・ドベーキー退役軍人局医療センター(Michael E. DeBakey VA Medical Center)の研究者らは、一般的な降圧薬がコカイン依存症の治療にも有効である可能性を発見した。

本研究で、ドキサゾシンの急速増量法は、同剤の緩徐な増量法(少量ずつの増量)またはプラセボと比較して、コカイン使用を有意に減少させることが明らかとなった。体内のノルアドレナリン作動系は中毒治療において重要な薬理学的標的であるという広く浸透しつつある学説を裏付ける上で、本研究は重要となる。

精神的健康ケアサービス(Mental Health Care Line)の医師であり、ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine)精神医学研究の助教でもある主任研究者のダリル・ショーター(Daryl Shorter)博士は「薬物渇望や使用を抑制したい場合、その第一の標的はドパミンでなければならないと長年にわたって考えられていたが、中毒をより効果的に治療したいと望むなら、その他の神経生物学系を検討する必要性のあることが明らかとなっている」と語った。

本試験では、コカイン依存症患者35人を対象とし、ドキサゾシンまたはプラセボのいずれかを17週間投与する群に無作為に割り付けた。最初、投与量は1日1mgとし、週に1mgずつ増量していった。増量法を変更しても患者の忍容性は良好でありうることが確認されたところで、2回目の試験群を設け、急速増量法を用いた。全被験者には、認知行動療法も週1回行われた。

ショーター氏は「緩徐増量群ではプラセボ群との統計学的有意差が認められなかったが、これは意外であった。というのも、急速増量群ほど良好ではないにしても、緩徐増量法により、少なくとも部分的効果が得られるものと考えていたからである」と述べている。「急速増量法では、血清中濃度が上昇し、より強力な効果をより迅速に得られるという論拠があることから、この種の現象が、急速増量群における治療成功の根本的な原因であると考えられる」と続けた。

コカイン依存症に対する薬物療法候補が世界中の研究者らによって模索されているが、実際に有効な対処法はまだない。

ショーター氏は「覚醒剤依存症が、依存症治療の薬剤開発における最後の未開拓分野であるとみられるのは興味深いことである」としている。「現在、コカイン依存症またはメタンフェタミン依存症の治療においてFDA(米国食品医薬品局)に認可されている薬剤は存在せず、これらの依存症をより効果的に治療する薬剤が模索されている」

VA(退役軍人局)医療センターの研究者らは、ベイラー医科大学の研究者らと共同して、コカイン依存者に対するドキサゾシンの大規模臨床試験を現在実施中であり、被験者数100人を目標としている。本研究の資金は、国立衛生研究所(NIH)/国立薬物乱用研究所(NIDA)助成金# P50-DA12762から、共著者トーマス・コステン(Thomas R.Kosten)博士に提供された。

米国(おそらく世界)の統合医療システムに組み込まれる最大の研究プログラムとして、VA医療センターでは、生物医学・リハビリテーション研究から、臨床試験、公共医療研究、および質改善・実践研究まで一連の共同研究を行っている。


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