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2010-06-27
ソース(記事原文):サイエンスデイリー
11年間の試験結果に基づき、関節炎には早期かつ積極的な治療が推奨
サイエンス・ディリー誌(2010年6月27日) — 抗リウマチ薬(DMARDs)は、関節リウマチ(RA)の最初の兆候が見られた時点で、早期にかつ積極的に用いるべきだ。バイオメッド・セントラル社(BioMed Central)の無料アクセス学術雑誌である「アースライティス・リサーチ&セラピー(Arthritis Research & Therapy)」誌に発表された11年間の試験の結果は、ごく初期からの積極的な治療が、長期的に見ても功を奏することを実証している。
フィンランドのタンペレ大学のヴァップ・ランタライホ(Vappu Rantalaiho)博士は、研究者らのチームと協同し、195人のRA患者の画像所見での進行を研究した。博士は「通常のDMARDsを組み合わせた早期の治療が、RAの画像所見での悪化を最長5年遅らせることは知られていた。しかし、これまでそれ以降の画像所見での予後に対する初期の積極的なDMARD治療の効果は不明だった。我々は11年経過後でも、早期かつ積極的な治療が患者の大半に良好な結果をもたらすことを示すことができた。」と語った。
この研究では、97人の患者がまず無作為に複数のDMRDsを投与され(プレドニゾロンと共に、メトトレキサート、スルファサラジン、ヒドロキシクロロキンを用いたFIN-RACo法で開始)、98人が単一のDMARDを投与された(スルファサラジンとプレドニゾロンの併用、またはスルファサラジンのみを投与。単一法と呼ばれる)。双方のグループとも、2年経過後はRA治療に制限を置かなかった。初期にFIN-RACo法で治療した患者は、長期的に見ても、初期にDMARD単独療法で治療した患者よりも、画像所見では小関節の損傷が少ないことが見出された。
ランタライホ博士によると、「おそらく、患者の大半に見られた良好な結果の最も重要な前提条件は、どんな時点においても寛解を目標とした積極的な治療方針であろう。我々の研究結果は、長期的な結果にとっても初期の寛解が重要だということを強調している。今回の調査では、1年目に狭義の寛解をした患者は、そうでない患者と比べ、経過観察の間、画像所見による進行が著しく少なかった。」