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2011-10-20
ソース(記事原文):セントルイス・アメリカン
エキセメスタンによる高リスク女性の乳癌発症が減少
セントルイス・アメリカン(2011年10月20日)― バッファロー大学(University at Buffalo)の研究者らが実施した国際的二重盲検無作為化第III相臨床試験の結果により、エキセメスタンが乳癌の高リスク閉経後女性において、リスクを有意に減少させることが示された。
この試験結果はニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(医学誌NEJM)に掲載された。
米国、カナダ、フランス、スペインにおける各地の医療機関で計4,560人の女性が参加した。
このMAP3(乳房予防試験-3)という名称の試験は、カナダ国立がん研究所(NCIC)臨床試験グループによって主導され、被験者にはエキセメスタン(アロマターゼ阻害薬)の実薬としての有用性を検証する「ExCel」試験と伝えられた。
乳癌リスクの高い閉経後女性で、これまで乳癌の診断を受けたことのない人を対象に、ファイザー社製造のアロマシンというアロマターゼ阻害薬を投与したところ、プラセボと比較して、乳癌リスクが65%低下することが本試験で示された。
NEJM誌によれば、「エキセメスタン投与中、重篤な毒性は認められず、健康関連の生活の質(QOL)にもわずかな変化しか認められなかったこと」も本試験で示されたという。
論文共著者でバッファローExCel臨床センター主任研究者、かつバッファロー大学公衆衛生学&医療専門職の社会・予防医学部副部長・教授ジーン・ワクトウスキ・ウェンド(Jean Wactawski-Wende)博士は「本結果を大変興味深く捉えている」と述べた。
「副作用はほとんどなく、有害事象は限定的であった。エキセメスタンは、乳癌患者の再発予防を目的として、既に数千の女性に使用されている。そこで、初期の段階で乳癌発症リスクを低下させることを望む高リスク女性における使用が一般に認可されることを期待している」
今回の結果では、リスクがより高い閉経後女性において、エキセメスタン投与が癌リスクを約3分の2に抑えることが明らかにされた。エキセメスタンを投与された患者のうち乳癌を発症したのは11人であったのに対し、プラセボ投与群では32人であった。これを年間発症率に置き換えると、エキセメスタン投与群で年10,000人あたり19人発症するのに対し、プラセボ投与群では10,000人あたり55人ということになる、とワクトウスキ・ウェンド氏は述べている。
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