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2015-03-13
ソース(記事原文):ニュース・メディカル
エンテカビルもテノホビルもHBV慢性感染に対する長期臨床使用は有効
ニュース・メディカル(2015年3月13日) ― シニア・メドワイヤニュース・リポーター、シュリーヤ・ナンダ(Shreeya Nanda)著
トルコの臨床試験でHBV慢性感染者にエンテカビルまたはテノホビルを使用したところ、肝硬変の有無にかかわらず、長期のウイルス学的・生化学的治療反応が効果的に維持された。
研究者らによると、一部の患者は肝細胞がん(HCC)を発症したが発症率はこれまでの研究報告に比べれば低かったそうで、対照群を設定しなかったことから、抗ウイルス療法の結果としてHCCを阻止できたとは「証明できない」という。
患者183名をエンテカビル治療群、172名をテノホビル治療群とし、少なくとも6カ月追跡したところ、ウイルス学的治療反応(血清HBV DNA量<20 IU/mLと定義)とALT値の正常化を達成した患者の割合は両群で同程度だった。肝硬変はウイルス抑制に悪影響とならなかった。
HBe抗原消失の達成率も両群で同程度となり、エンテカビル群ではHBe抗原陽性の患者105名中25.5%、テノホビル群では54名中33.3%だった。
HBs抗原が消失したのは、エンテカビル群1名、テノホビル群3名であった。
試験期間中にHCCと診断されたのは計17名(エンテカビル群7名、テノホビル群10名)で、うち13名は治療開始から2年の間に、残りは3年目と4年目に診断された。
HCC発症の1年ごとの累積確率は、1年目3.3%、2年目4.2%、3年目5.9%、4年目7.3%となり、エンテカビル群とテノホビル群の間に有意差はなかった。
一方、肝硬変の患者139名中11.5%が HCCと診断されたのに対し、そうでない患者は216名中0.05%で、その差は統計的に有意であった。多変量解析により、HCC発症との関連性が有意な因子は「肝硬変」「高齢(50歳以上)」と判明し、調整オッズ比はそれぞれ20.66、4.16だった。
この研究報告は『ジャーナル・オブ・バイラル・ヘパティティス(Journal of Viral Hepatitis)』に掲載されており、アンカラ大学医学部(Ankara University School of Medicine)のラマザン・イディルマン(Ramazan Idilman)主導の研究チームによると、エンテカビルもテノホビルも「忍容性が良好」で、どちらの治療群も、安全性に関係した投薬中止や減量はなかったという。
さらに、血清クレアチニン値とクレアチニンクリアランスが試験期間中も変わらず安定していたことから、HBV慢性感染者は肝硬変の有無にかかわらず、エンテカビルまたはテノホビルによる長期治療を「安全に続けられる」と研究者らは結論付けている。
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