以下の場合、パーロデル2.5mgを絶対に服用しないでください。
・パーロデル2.5mgの成分または麦角アルカロイドに対し過敏症の既往歴のある人
・妊娠中毒症の人、産褥期高血圧の人: 産褥期におけるけいれん、脳血管障害、心臓発作、高血圧が発現するリスクが高くなります。
・心エコー検査により、心臓弁尖肥肥厚、心臓弁可動制限およびこれらに伴う狭窄などの心臓弁膜の病変が確認された人およびその既往のある人: 症状を悪化させるおそれがあります。
重要な基本的注意
・著しい血圧下降、前兆のない突発的睡眠、傾眠が現われることがあるので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には従事しないように注意してください。
・パーロデル2.5mgは少量から開始し、血圧、血液学的検査などの観察を充分に行ない慎重に維持量まで増量してください。
・乳汁漏出症や高プロラクチン血性排卵障害では、服用開始前にトルコ鞍の検査を受けてください。
・トルコ鞍底の人において、パーロデル2.5mg服用により腺腫の著明な縮小がみられた場合、それに伴い髄液鼻漏が現われることがあります。
・視野障害のみられるプロラクチン産生下垂体腺腫の人が服用する場合、パーロデル2.5mg服用により腺腫の縮小がみられ、いったん視野障害が改善した後、トルコ鞍の空洞化により視交叉部が鞍内に陥入することによって再び視野障害が現われることがあります。
・産褥性乳汁分泌の抑制に服用する際には、場合により氷罨法などの補助的方法を併用してください。
・産褥性乳汁分泌の抑制に服用する際には、分娩後、呼吸、脈拍、血圧などが安定した後に服用してください。
・レボドパまたはドパミン受容体作動薬を服用したパーキンソン病の人において、病的賭博(個人的生活の崩壊などの社会的に不利な結果を招くにも関わらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進などの衝動制御障害が報告されています。
以下の場合、慎重にパーロデル2.5mgを服用してください。
・下垂体腫瘍がトルコ鞍外に進展し、視力障害などの著明な人: 手術療法が第一選択になります。
・妊婦または妊娠している可能性のある人: 妊娠中の服用に関する安全性は確立していないため、妊婦または妊娠している可能性のある人は、治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ服用してください。
・肝障害またはその既往歴のある人: パーロデル2.5mgは肝臓で代謝されます。また肝機能障害が報告されています。
・消化性潰瘍またはその既往歴のある人: 胃・十二指腸化用の悪化がみられたとの報告があります。
・レイノー病の人:レイノー病の悪化がみられたとの報告があります。
・精神病、またはその既往歴のある人: 精神症状の悪化がみられたとの報告があります。
・重篤な血管障害またはその既往歴のある人: 外国において心臓発作、脳血管障害などが現われたとの報告があります。
・腎疾患またはその既往歴のある人: 急激な血圧低下が現われた場合、腎血流量が低下するおそれがあります。
一般に生理機能が低下しているので、高齢者では減量するなど注意してください。
パーロデル2.5mgを長期連用する場合には、プロラクチン分泌が抑制され、婦人科的異常が起こる可能性があるので、定期的な一般的な婦人科検診を受けてください。
妊娠を望まない人は避妊をしてください。
妊娠希望の人でパーロデル2.5mg服用中は、妊娠を早期に発見するため定期的に妊娠反応などの検査を受けてください。
高プロラクチン血性排卵障害では、パーロデル2.5mgの服用中に妊娠が確認された場合は、ただちに服用を中止してください。
なお下垂体腺腫のある人は妊娠中に下垂体腺腫の拡大が起こることがあります。
パーロデル2.5mgは乳汁分泌を抑制するので、授乳を望む人はパーロデル2.5mgを使用しないでください。
なお、パーロデル2.5mgは母乳中へ移行することは認められていません。
体出生体重児、新生児、乳児、幼児または小児に対する安全性は確立していません。