高血圧 - このカテゴリーに関連するニュース・情報
下記の内容は、当サイトがWeb上の英語で書かれたニュースや記事を独自に訳したものであり、当サイトはその内容、翻訳の正確性に関して一切免責とさせて頂きます。この点をご理解の上、参考になさってください。また、この翻訳文の無断利用はお控え下さい。
2014-04-06
ソース(記事原文):ビジネス・ミラー
「後期高齢者」に対する降圧薬
ビジネス・ミラー(2014年4月6日) ― ロジリオン (Rogelion V.Tangco)医学博士 著
私の母は今年の9月で99歳になる。母は私が医学生だった30年以上前から高血圧を患っている。長年にわたり私は母にカルシウム拮抗薬を投与し続けており、重大な心発作や脳卒中はこれまで起きていない。ただ、さんご状結石が出来て、片方の腎臓にほぼ依存する状態になったものの、透析の必要性からは免れている。とはいえ、変形性関節症と骨粗鬆症で、車椅子生活となった。脳内血管が老化し、記憶が衰え、感情鈍麻が生じた。テレビの前に一日中座り、母のお気に入りの古い映画をDVDプレーヤーで流しても眠ってしまう。それでも、目の前に錠剤の入った皿を置くと、いつの間にか服用し終えている。
以前から高血圧の治療に関する講義をしているが、(高血圧性)臓器障害(特に心発作、脳卒中、腎不全など)の予防について何度も繰り返し説明している。たぶん私が伝えきれなかったことは、患者の寿命を延ばせたとして、長期化した晩年に、患者の生活機能をどう維持させていくのか、ということである。高血圧に関する一般向けキャンペーンであまり重視されていないのは、高血圧が血管性認知症とアルツハイマー病のリスク因子であると考えられる点である。血圧コントロール不良は、晩年の認知機能低下に関連することが多い。
高齢者を対象とした高血圧治療に関する明確なガイドラインはなく、特に虚弱な高齢者を対象としたものは存在しない。多くの医師や、身の回りの世話をする人および親戚は、高齢患者における過度の血圧低下が起こること、副作用を起こしやすいこと、急激な血圧低下で転倒しやすいことについて懸念している。収縮期高血圧は高齢者に多くみられる。
これらの症例のほとんどは、加齢および粥状硬化進展過程による大動脈の弾性・伸展性の減弱が原因である。一部の医師からすると、収縮期高血圧の治療は気が進まないものだが、臨床試験ではこれらの高齢者に治療を行った場合の有益性が明確に示されている。
アムロジピンは高齢者において効果的な降圧薬であることが明らかにされている。ある研究では、65歳未満の高齢患者と比較して、65歳以上で効果が高いことを示している。アムロジピンは忍容性が高いほか、急激な血圧低下を引き起こしにくい。1日1回の服用という点で、治療遵守率が高まる。ごく最近になって、アルツハイマー病の次に最も多くみられる認知症である血管性認知症患者において、アムロジピンが有望な効果を示したことが発表された。また、英国心臓財団(British Heart Foundation: BHF)が、血管性認知症患者におけるアムロジピンの有効性を検証するため、大規模臨床試験を開始することを発表した。
医学誌「高血圧(Hypertension)」に掲載されたメジョン・ミュラー(Majon Muller)氏の最新論文で、この問題が要約されている。高血圧を呈する後期高齢(75歳以上)患者において、収縮期血圧が160 mmHg未満のとき、薬物療法が推奨される。身体的および精神的な状態が良好であれば、目標値は150 mmHg~140 mmHgとなる。虚弱な高齢患者において降圧療法を行うか否かの決定は、患者の健康全般を把握しているかかりつけ医に任せるのが一番良い。同様に、薬剤への耐性や、薬物相互作用の可能性、治療遵守についても同じことが言える。大半の高齢患者における降圧薬に対する忍容性は良好であるが、開始用量を低く抑えることと、漸増速度(用量の割増率)は慎重に扱う必要があり、特に虚弱体質や身体障害のある患者には注意が必要である。
この記事に関連するくすり屋さん取扱商品
- アムリプ (ベシル酸アムロジピン) 10mg (10錠) 270 円
- アムロプレス (ベシル酸アムロジピン) 5mg (15錠) 320 円
- アムロプレス (ベシル酸アムロジピン) 10mg (10錠) 1050 円
- ノルバスク(アムロジピンベシル酸塩)5mg(トルコ製) (30錠) 3000 円
- ノルバスク(アムロジピンベシル酸塩)10mg(トルコ製) (30錠) 5000 円
- アメース・ビー・ピー(塩酸ベナゼプリル/アムロジピン)10mg/5mg (10錠) 560 円