【警告】
・アラバ10mgの服用において、重篤な副作用(間質性肺炎、汎血球減少症、肝不全、急性肝壊死、感染症など)により、致死的な経過をたどることがあります。
・間質性肺炎、肺線維症などの肺障害、日和見感染による肺炎の合併または既往歴のある人で間質性肺炎が急速に増悪して致死的な経過をたどる症例が報告されています。
このため、アラバ10mgの服用を開始するにあたり、間質性肺炎、肺線維症などの肺障害、日和見感染による肺炎の合併または既往の有無を胸部X線検査などで確認し、服用の可否を慎重に判断してください。
・肝毒性、血液毒性または免疫抑制作用を有する薬剤を最近まで服用していたか、または服用中の人では、副作用の発現が増加するおそれがあります。
・アラバ10mgの活性代謝物のA771726(テリフルノミド)の消失半減期は約2週間と長いので、アラバ10mgの服用中止後、A771726の消失を待たずに肝毒性、血液毒性または免疫抑制作用を有する薬剤を服用する際にも、副作用の発現が増加するおそれがあります。
・アラバ10mgの服用中に重篤な副作用が発現した場合や、ほかの理由により速やかに活性代謝物A771726を消失させる必要があるときには、アラバ10mgの服用を中止し、薬物除去法を施行してください。
・アラバ10mgの服用に際しては副作用の発現の可能性について充分に理解し、次の症状が認められた場合は服用を中止し、直ちに医師の診断を受けてください: 咳、発熱、呼吸困難、発疹、皮膚そう痒感、口内炎、倦怠感、黄だん
・アラバ10mgの服用を開始する前に、非ステロイド性抗炎症剤およびほかの抗リウマチ剤による治療を検討してください。
【重要な基本的注意】
・重篤な肝障害(肝不全、急性肝壊死など)が起こることがあるので、アラバ10mgの服用開始時、服用開始後の6ヵ月間は少なくとも1ヵ月に1度、その後は1-2ヵ月に1度肝機能検査を行なってください。
・骨髄抑制の重篤な副作用が起こることがあるので、アラバ10mgの服用開始時、服用開始後6ヵ月間は2週間に1度、その後は1-2ヵ月に1度、白血球分画を含む血液学的検査を行なってください。
特に免疫抑制剤や血液毒性を最近まで服用していた、または現在服用中の人、貧血、白血球減少症、血小板減少症、骨髄機能低下、骨髄抑制のある人、およびこれらの既往歴のある人は、アラバ10mgの服用開始後6ヵ月以降も血液学的検査を頻回に行なってください。
・間質性肺炎の発症または増悪が起こることがあり、急速に悪化し、致死的な経過をたどる例が報告されています。これらの症状の中には、間質性肺炎、肺線維症などの肺障害、日和見感染による肺炎の合併または既往歴のある人、もしくはメトトレキサート、ブシラミンを含むほかの抗リウマチ剤(DMARD)を最近まで服用していたか、または服用中の人が含まれていました。
アラバ10mgの服用に際しては間質性肺炎、肺線維症などの肺障害、日和見感染による肺炎の合併または既往の有無を確認した上で服用を開始してください。
・汎血球減少症、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、重篤な感染症、重篤な肝障害などの重篤な副作用が発現した場合は、アラバ10mgの服用を中止してください。
・アラバ10mgを服用前に、妊娠していないことを確認してください。
・妊娠する可能性がある人は、服用中および服用終了後安全な妊娠が可能になるまでの期間、避妊をしてください。
・アラバ10mgを服用中に妊娠を希望する人は、服用を中止してください。
・男性が服用する場合、服用期間中は避妊をするようにしてください。
・アラバ10mg服用中の生ワクチン接種は、安全性が確認されていないため避けてください。またアラバ10mgの体外消失が遅いため、服用中止後に生ワクチンを接種する場合は注意してください。
・血圧が上昇することがあるので、アラバ10mgの服用開始前および服用中は定期的に血圧を測定してください。
・アルコールによる肝障害を助長するおそれがあるので、アラバ10mgの服用中はアルコール摂取を避けるのが望ましいとされています。
以下の場合、アラバ10mgを慎重に服用してください。
・貧血、白血球減少症、血小板減少症を伴う人、骨髄機能低下患者、骨髄抑制の起こりやすい人: 血液障害の発現が増加するおそれがあります。
・肝疾患の既往歴のある人: 副作用の発現を助長するおそれがあります。
・肝毒性、血液毒性または免疫抑制作用を有する薬剤を最近まで服用していた、または現在服用中の人: 副作用の発現を助長するおそれがあります。
・腎障害のある人: 副作用の発現を助長するおそれがあります。
・重症感染症または重症免疫不全(AIDSなど)の人: 免疫機能を抑制し、感染症を増悪させるおそれがあります。
以下の場合、アラバ10mgを絶対に服用しないでください。
・アラバ10mgの成分に対して過敏症の既往歴のある人
・慢性肝疾患のある人: 副作用が強く現われるおそれがあります。
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、状態を観察しながら慎重に服用してください。
動物実験において乳汁中に成分が移行し、授乳期間中に出生児に毒性が発現することが報告されているため、授乳中の人は服用しないでください。
18歳未満に対する安全性は確立していません。