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2013-09-19

ソース(記事原文):メドページ・トゥデイ

オーリスタットはウエストのサイズダウンに有用

メドページ・トゥデイ(2013年9月19日) ― メドページ・トゥデイ、スタッフライター、ナンシー・ウォルシュ(Nancy Walsh)著

F.ペリー・ウィルソンMD, MSCE(F. Perry Wilson, MD, MSCE);ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院医学講師、およびドロシー・カプトMA, BSN, RN,ナースプランナー(Dorothy Caputo, MA, BSN, RN, Nurse Planner)によるレビュー

過体重および肥満の人をオーリスタット(ゼニカル、アライまたはアリ)で治療すると、プラセボや標準ケアと比べウエスト周囲径が大幅に減少することがメタアナリシスで判明した。

英国レスター大学(University of Leicester)のローラJ.グレイPhD(Laura J. Gray, PhD)と共同研究者らによれば、18件の研究において、6カ月時点でのウエスト周囲径の変化量はオーリスタットがプラセボより-2.15 cm(95% CI、-3.56から-0.73)大きく、標準ケアより-6.96 cm(95% CI、-8.93から-4.96)大きかったという。

さらに20研究において、1年時点でのウエスト周囲径の減少量はオーリスタットがプラセボより-2.32 cm(95% CI、-3.65から-0.98)大きく、標準ケアより-2.63 cm(95% CI、-5から-0.26)大きかったと、この研究者らは『ダイアベート・オベシティ・アンド・メタボリズム(Diabetes, Obesity and Metabolism)』オンライン版で報告した。

対照的に、本分析ではロルカセリン(ベルビーク)のウエスト周囲径に対する有意な効果を認めなかった。

グレイ博士らは以前に、体重やBMIという従来の肥満尺度に焦点を置いて抗肥満治療のシステマティックレビューを行っている。

しかし、ウエスト周囲径は高リスクとされる腹部脂肪を反映し、心血管疾患や死亡率との関連性があることから、博士らはこの測定値に焦点を置いて治療を比較するため再び文献を調べることにした。

オーリスタットは米食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)の両方に承認されており、一方のロルカセリンはFDAにしか認められていない。この2剤を直接調べた試験はこれまで発表されていないため、この研究者らは混合治療比較として知られる統計手法を用いて、2つの治療薬の効果を間接的に評価した。

分析対象とした研究は計39件で、そのほとんどが並行デザイン無作為化比較試験であり、平均サンプルサイズは376例だった。

すべての試験にオーリスタット群かロルカセリン群が設定されており、ほとんどが対照としてプラセボまたは標準ケアを用いていた。7件の試験にシブトラミン治療群、1件にはリモナバン群、2件にはメトホルミン群も設定されていた。また1件にオーリスタットとシブトラミンの併用群も設定されていた。

標準ケアの内容は、ライフスタイルと運動に関するアドバイスが典型的であった。

患者らの平均年齢は49歳、平均ウエスト周囲径はベースラインで106 cm(42インチ)だった。3分の2が女性で、44%が2型糖尿病と診断されていた。

効果を6カ月時点で評価している研究では、オーリスタットと、メトホルミン、シブトラミン、リモナバンの比較で有意差はみられなかった。

オーリスタットとシブトラミンの併用は、オーリスタット単独よりも変化量が大きかった(-4.54 cm、95% CI -8.72から-0.44)。

リモナバンのように、シブトラミンは安全上の懸念から販売中止になったという事実にもかかわらず、オーリスタットとシブトラミンの併用が有効であったという結果から、オーリスタットとロルカセリンといった他の併用も有用と考えられると研究者らは指摘している。

オーリスタットとロルカセリンの作用機序は異なる。オーリスタットは脂肪の消化を妨げ、一方、ロルカセリンは脳のセロトニン受容体を活性化する。

12カ月時点で評価している研究において、オーリスタットは効果が6カ月時点よりも小さかったことから、「長期的にはあまり有効でない可能性が示唆される」という。

12カ月にわたる研究で、ロルカセリンのウエスト周囲径に対する効果は他の治療介入より大きかったものの、95%信頼区間がすべて0をまたいだため統計的に差があるとはみなせなかった。

治療中に脱落した患者の数に関して、オーリスタット(6.5%)とロルカセリン(5.4%)に有意差はなかった。

グレイ博士らは独自のレビューおよびメタアナリシスにおいて、標準ケアは6カ月時点と12カ月時点のどちらでも、プラセボと比べ体重減少に有効であったことを明らかにした。しかし今回の分析では、標準ケアはウエストサイズの変化量とは関連しなかった。

メトホルミンもウエスト周囲径の減少に有効であったため、この研究者らは、さらなる研究でこの抗糖尿病薬を肥満治療に使用できるか検討するよう勧めている。

本分析には限界があり、多くの研究の間に不均一性があること、また一部の小規模研究の質が低いことが挙げられる。

加えて、ロルカセリンの研究は製薬メーカー主導であった。

またFDAには承認されたがEMAには承認されていない、フェンテルミンと徐放性トピラメートの配合剤(クシミア)については、本分析では調べなかった。

この研究者らは、サノフィ・アベンティス(sanofi aventis)およびノボ ノルディスク(Novo Nordisk)との金銭的関係を開示した。


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