以下の薬剤とセミ・ダオニール2.5mgは、絶対に併用しないでください。
・ポセンタン水和物(トラクリア): セミ・ダオニール2.5mgとの併用により、肝酵素値上昇の発現率が増加したとの報告があります。
以下の薬剤とセミ・ダオニール2.5mgを併用する場合、注意してください。
1.血糖降下作用を増強する薬剤: 以下の薬剤との併用により、血糖降下作用による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、ふるえ、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、けいれんなど)が起こることがあります。
・インスリン製剤(ヒトインスリンなど): 血中インスリン増大
・ピグアナイド系薬剤(メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩): 肝臓での糖新生抑制、腸管でのブドウ糖吸収抑制
・インスリン抵抗性改善剤(ピオグリタゾン、トログリタゾン): インスリン作用増強
・α-グルコシターゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボースなど): 糖吸収抑制
・DPP-4阻害剤(シタグリプチンリン酸塩水和物など): インスリン分泌抑制、グルカゴン濃度低下
・GLP-1アナログリラグルチド: 腎排泄抑制
・クマリン系薬剤(ワルファリンカリウム): 肝代謝抑制
・サリチル酸剤(アスピリン、サザピリンなど): 血中たんぱくとの結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用
・ピラゾロン系消炎剤(ケトフェニルブタゾン): 血中たんぱくとの結合抑制、腎排泄抑制、肝代謝抑制
・プロピオン酸系消炎剤(ナプロキセン、ロキソプロフェンナトリウム水和物など)、アリール酢酸系消炎剤(アンフェナクナトリウム水和物、ナブメトン)、オキシカム系消炎剤(テノキシカム): 血中たんぱくとの結合抑制(これらの消炎剤はたんぱく結合率が高いので、血中にセミ・ダオニール2.5mgの遊離型が増加して血糖降下作用が増強するおそれがあります。
・β-遮断剤(プロプラノロール、メトプロロールなど): 糖新生抑制、アドレナリンによる低血糖からの回復抑制、低血糖に対する交感神経症状抑制
・モノアミン酸化酵素阻害剤: インスリン分泌促進、糖新生抑制
・クラリスロマイシン: セミ・ダオニール2.5mgの血中濃度を上昇させる可能性があります。
・サルファ剤(スルファメトキサゾール、スルファジメトキシンなど): 血中たんぱくとの結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制
・クロラムフェニコール: 肝代謝抑制
・テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン塩酸塩、ミノサイクリン塩酸塩など): インスリン感受性促進
・シプロフロキサシン、レボフロキサシン水和物
・フィブラート系薬剤(ベザフィブラート、クロフィブラートなど): 血中たんぱくとの結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制
・グアネチジン: 組織カテコールアミン類の枯渇が関与
・アゾール系抗真菌剤(ミコナゾール、フルコナゾールなど): 肝代謝抑制、血中たんぱくとの結合抑制
・シベンゾリンコハク酸塩、ジソピラミド、ピルメノール塩酸塩水和物: インスリンの分泌促進による血糖降下作用が考えられています
2.血糖降下作用を減弱する薬剤: 以下の薬剤との併用により、血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気、嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭など)が起こることがあります。
・アドレナリン: 末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進
・副腎皮質ホルモン製剤(コルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾンなど): 肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下
・甲状腺ホルモン製剤(レボチロキシンナトリウム水和物、乾燥甲状腺など): 腸管でのブドウ糖吸収促進、グルカゴンの分泌促進、カテコラミンの作用増強、肝臓での糖新生促進
・卵胞ホルモン製剤(エストラジオール安息香酸エステル、エストリオールなど): コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化などによると考えられています。
・利尿剤(トリクロルメチアジド、フロセミドなど): インスリン分泌の抑制、末梢組織でのインスリン感受性の低下
・ピラジナミド: 血糖値のコントロールが難しいとの報告があります。
・イソニアジド: 糖質代謝の障害による、血中ブドウ糖濃度上昇および糖耐性障害
・リファンピシン: 肝代謝促進
・ニコチン酸: 肝臓でのブドウ糖の同化抑制
・フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン、フルフェナジンマレイン酸塩など): インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離
・フェニトイン: インスリンの分泌阻害
・ブセレリン酢酸塩: ブセレリン酢酸塩服用により、インスリン非依存型糖尿病が依存型になったとの海外での報告があります。